BTC・ETH・XRP、数年ぶりのクジラ売却で試練──市場に圧力も長期的見通しは堅調
過去30日間で10万BTC超がクジラのウォレットから流出、ここ数年で最大規模の売却が発生。
短期的に価格に圧力がかかる一方、主要指標は構造的な上昇トレンドを示唆している。
目次
強気/ポジティブなシナリオ
BTCは一時10万8000ドルを下回ったが、その下落幅は史上最高値からわずか13%と浅い。
1年移動平均は9万4000ドルまで上昇しており、10月には10万ドルを突破する見込み。
非流動性供給は過去最高の1430万BTCに達し、長期的な信頼は揺らいでいない。
- 30日間で10万BTC(127億ドル)流出
- 非流動性供給:1430万BTC(総供給の70%以上)
- BTC価格:10万5000〜11万8000ドルの安定レンジを想定
「主要プレイヤーの縮小は短期的圧力だが、長期的な価値への信頼は依然として明らかだ」
―― Ryan Lee(Bitget Research主席アナリスト)
リスク・注意点
ETF流入鈍化や出来高低下に加え、恐怖と貪欲指数が44まで低下。
市場心理は弱気に傾きやすく、9月の季節要因とマクロ経済指標が不安定さを増幅する。
米インフレ統計次第でBTC・ETHが急落するリスク が残る。
- クジラによる大規模売却継続の可能性
- ETF流入鈍化と出来高減少
- 米インフレ統計が予想上振れの場合の急落リスク
市場イベント/材料の影響
ETHは4100〜4600ドルのレンジを想定、DeFiやアップグレードが上昇要因に。
XRPは2.96ドルと堅調で、アルト市場にも資金回帰の兆し。
暗号資産時価総額は3兆8500億ドルに回復したが、依然50日平均を下回る。
市場予測では 今週の米インフレ統計が価格トレンドを左右 するとされている。
- ETH ETF需要とネットワーク改善による支援
- XRP・SOL・DOGEなどアルト市場の回復
- インフレ低下ならBTC・ETHに上昇余地
まとめ
クジラ売却は短期的に市場を揺らす要因となっているが、非流動性供給や移動平均の上昇が示す通り、長期トレンドは依然として強気。
ETF需要や機関投資家の動向が重なれば BTC・ETH・XRPは再び強気サイクルを継続。
ただし インフレ統計とマクロ要因 により短期的ボラティリティは拡大し得る。