米雇用統計ショックでBTC急騰 9月利下げは確実か
米8月雇用統計の大幅下振れで、ビットコイン（BTC）は一時11万3000ドルを突破。
市場はFRBの9月利下げを「ほぼ確実」と織り込み、リスク資産全般に追い風が吹いている。
目次
強気／ポジティブなシナリオ
非農業部門雇用者数が+2万2000人、失業率が4.3%へ上昇、平均時給の伸びが前年比+3.7%と減速。労働の冷え込みが示され、金融環境の緩和期待が一気に高まった。
流動性再供給が進めば、BTCは高値圏でのレンジ上抜けを試すフェーズに入る可能性。
- BTC：11万3000ドル台に急伸
- NFP：+2万2000人、失業率4.3%、賃金+3.7%YoY
- 9月FOMCでの利下げ織り込み：ほぼ100%
「労働の減速が明確化。緩和バイアスが強まり、暗号資産のリスク許容度を押し上げる展開」
―― マクロストラテジスト（市場コメント）
リスク・注意点
一方で、ISM非製造業の物価指数などにみられる粘着的な価格圧力や、米景気の底堅さは残存。
インフレ再燃／粘着で利下げ幅・ガイダンスが市場期待に届かない「タカ派サプライズ」リスク。
リスク要因
- サービスインフレの粘着で利下げ幅縮小・先行き不透明化
- 株式・為替のボラ上昇に伴う暗号資産の巻き戻し
- FOMCでのガイダンスが想定より慎重（ドットで牽制）
市場イベント／材料の影響
焦点は9月16–17日のFOMC。市場は単月の弱い雇用に反応しているが、FRBは総合インフレと需要の粘りも勘案する。
市場予測では 9月利下げ確率は「ほぼ100%」 とされるが、声明文・記者会見のトーン次第で価格変動は大きくなり得る。
期待される効果
- ドル・長期金利の一段の低下 → BTCの相対魅力上昇
- 流動性改善による暗号資産への資金回帰
- カーブのスティープ化でリスク資産選好の再拡大
まとめ
弱い雇用統計で利下げ観測が一気に強まり、BTCは強気に傾いた。
ETF・流動性改善が重なれば レンジ上放れの継続 が期待できる。
ただし FOMCのタカ派寄りガイダンス は急反落の火種となるため、イベント前後のリスク管理が必須だ。
出典
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