ビットコインに175億円規模のショート──大口トレーダーの下目線が市場を揺らす
ビットコイン市場において、大規模なショートポジションが確認され、価格下落への警戒感が強まっています。オンチェーン分析チーム「Spot On Chain」によると、過去に巨額の利益を上げた実績を持つ大口トレーダーが、175億円相当の空売りポジションを構築したとのことです。本記事ではその背景と影響、そして今後の注視点について整理します。
目次
背景:過去に実績を持つトレーダーの大胆な仕掛け
今回の動きを見せたトレーダーは、これまでにデリバティブ取引で1,360万ドルの利益を確定したことで知られています。今回も分散型デリバティブ取引所「Hyperliquid」を活用し、証拠金400万USDCに対して40倍のレバレッジをかけ、合計1,097.47BTCのポジションを建てました。
現状分析:強気一辺倒の市場に生まれた逆風
この大口ショートは、市場全体が強気に傾く中での下落予想を反映する異例の動きと受け止められています。特に、短期的な反落リスクが意識される局面での大規模な空売りは、他の市場参加者にとっても心理的なインパクトを与えることになります。
「106,900〜107,100ドルのサポートラインが極めて重要だ」
と著名トレーダーのXO氏も指摘しており、ここを割り込むような値動きがあれば、さらなる下落が加速する可能性があります。
今後の注視点
このトレーダーの行動が単なる一時的な仕掛けなのか、それとも相場の大局を読んだ戦略的判断なのかは、今後の価格推移で明らかになっていくでしょう。特に、ショートポジションが積み上がるなかでのサポートライン攻防は、ビットコイン市場のトレンド転換を示唆する可能性もあり、引き続き注視が必要です。
参考資料: Crypto Times|ビットコイン取引で175億円分のショート
記事作成日: 2025年7月8日