
日本初の円建てステーブルコイン「JPYC」が本日発行開始。入手方法や活用法を、岡部典孝代表が語った。
JPYCは、発行と同時に利用者のウォレットへ直接届く仕組みを採用。中央集権的な取引所を介さず、利用者自身が管理できる日本円建てステーブルコインとして注目されている。
目次
発行方法と購入手順
JPYCは公式サイトの「JPYC EX」で発行予約を行い、日本円を指定口座に振り込むとウォレットへ即時送付される。本人確認(KYC)はマイナンバーカードを用いたIC認証で最短1分。
岡部代表は「JPYCはお客様の資産を預からず、購入直後から自由に使える」と説明する。
初期ユーザー層と戦略
岡部代表は「当面はWeb3に理解のある層向け」と明言。初期段階では技術的知識を要するが、将来的に一般層へも展開予定だという。
JPYCはイーサリアム・ポリゴン・アバランチの3チェーンに対応し、今後はガス代補助キャンペーンも予定されている。
DeFi市場を動かす「円」の潜在力
低金利の日本円を基盤とするJPYCは、グローバルDeFiで魅力的な借入手段となる可能性がある。岡部代表は「JPYCを借りたい投資家の需要と、貸したい人のリターン追求が両立し、自然に市場が拡大する」と語った。
実店舗・決済対応も進展
クレジットカード「Nudge」への対応や、電算システムとの提携で全国6.5万店舗でのQR決済導入を目指す。JPYC決済による即時入金で、中小事業者の資金繰り改善にも寄与が期待される。
税務処理の簡素化
JPYCは暗号資産ではなく電子決済手段であるため、期末評価が不要。岡部代表は「NFT取引もJPYCで完結すれば、利益計算はシンプル」と述べた。
詐欺被害への警戒呼びかけ
岡部代表は「私や社員が『JPYCを安く販売する』といった勧誘はすべて詐欺」と警告。発行直後の詐欺アカウント急増に注意が必要だ。








