9月のFRB利下げ後、市場は荒れる可能性──VIX先物が示唆
米雇用統計の弱さを受けて9月FOMCでの利下げは確実視されているが、その後の市場は荒れる可能性が高いとVIX先物が示唆している。
ビットコインもウォール街のムードと連動しており、リスク資産全体が波乱に直面する可能性が高まっている。
目次
強気/ポジティブなシナリオ
トレーダーは9月の利下げをほぼ織り込んでおり、短期的には市場安定の見方が強い。
期近のVIX先物はキャッシュインデックスと大差なく、利下げ発表がイベント通過の安心材料になるとの期待もある。
BTCは金融緩和を追い風に一時的に11万ドル台を維持する可能性がある。
- 9月17日FOMC:利下げ織り込み確率100%
- 25bp利下げ観測がメイン、一部では50bpも想定
- BTCは株式と同様に短期的に上昇余地
「9月はリスクを排除しているが、10月は厳しい展開になる可能性がある」
―― Greg Magadini(Amberdata デリバティブディレクター)
リスク・注意点
しかし10月のVIX先物は9月より大幅なプレミアムで取引され、市場の不確実性が高まるサイン。
利下げ後にリスク資産全体が弱気トレンドに転じる可能性 が指摘されている。
- VIX先物スプレッドが極端に拡大(2.2%)
- 株式下落と連動したBTC下落リスク
- インフレ粘着で追加緩和が限定される可能性
市場イベント/材料の影響
CME FedWatchによれば9月利下げは確定的とされるが、10月以降の市場は混乱を織り込み始めている。
ビットコインのボラティリティ指数(BVIV、DVOL)は VIXとの相関が過去最高水準 に達しており、株式市場の波乱が直結しやすい局面にある。
- 短期的には利下げでBTCに追い風
- ボラティリティ拡大でトレーダーの収益機会増加
- アルト市場への資金シフト期待
まとめ
9月FOMCでの利下げは市場に織り込まれているが、10月以降はVIX先物が示すように不安定な相場展開となる可能性が高い。
金融緩和が 短期的な上昇要因 となる一方、
ボラティリティ拡大による急落リスク にも警戒が必要だ。