
- Terraform Labs破産管財人がジェーン・ストリートをインサイダー取引の疑いで提訴
- UST崩壊直前に約8,500万ドルを先行売却(フロントランニング)した疑い
- ジェーン・ストリート側は提訴を全面否定
- BTC反発との関連性はSNSで憶測として広まっているが、確証はない
目次
Terraform Labs破産管財人がジェーン・ストリートを提訴
2022年の仮想通貨テラ(LUNA)崩壊を巡り、Terraform Labs(TFL)の破産管財人が2026年2月23日、米大手トレーディング企業ジェーン・ストリート(Jane Street)をインサイダー取引の疑いでニューヨーク連邦裁判所に提訴した。訴状によれば、同社は2022年の崩壊直前、非公開情報を利用して約8,500万ドルのUSTを先行売却(フロントランニング)した疑いがある。(出典:CoinPost 2026/02/26)
訴状が指摘する具体的な証拠として、2022年5月7日にTFLが1億5,000万のUSTトークンを引き出した直後、ジェーン・ストリート関連のウォレットがわずか数分で8,500万USTを引き出した点が挙げられている。この動きがデペッグ(価格乖離)を加速させ、最終的に約400億ドルの市場損失を招いたと主張している。
ジェーン・ストリート側は全面否定
ジェーン・ストリート側はこの提訴を「根拠のない金銭搾取の試み」と全面的に否定。騒動の根本原因はTFL元経営陣による詐欺行為にあると反論しており、法廷での対決姿勢を鮮明にしている。(出典:CoinPost 2026/02/26)
テラ(LUNA)・UST崩壊は2022年5月、アルゴリズム型ステーブルコインUSTがドルとのペッグを失い、LUNA価格が事実上ゼロに崩落した事件。総損失額は約400億ドルに及び、その後の暗号資産市場の長期低迷の引き金の一つとなった。

BTCとの関連性──SNS上の憶測に注意
SNS上では、この提訴をきっかけにジェーン・ストリートがBTC市場で行っていたとされる「価格抑制アルゴリズム」を停止したことが2月25日のBTC反発(約6万6,000ドル台)を招いたとする憶測が広まっている。
Glassnode共同創設者のNegentropic氏はXで「提訴公表のタイミングで、過去2ヶ月間続いてきた午前10時(米東部時間)のBTC売りが突如消失した」と指摘。一部のアナリストもUST崩壊日(5月10日)など「10」という数字とジェーン・ストリートの関与を巡る奇妙な一致性に言及している。
ジェーン・ストリートのアルゴリズム活動停止とBTC反発の直接的な因果関係については、市場アナリストの多くが「現時点で確証はなく、BTCの反発は取引所のオーダーブックが薄い中でのショートスクイズ(空売りの踏み上げ)が主因である可能性が高い」と慎重な見方を示している。SNS上の推測情報と一次情報を混同しないよう注意が必要。

まとめ
- TFL破産管財人がジェーン・ストリートをインサイダー取引の疑いで提訴(2026年2月23日)
- UST崩壊直前に約8,500万ドルのUSTを先行売却した疑い。損害は約400億ドルと主張
- ジェーン・ストリートは「根拠なし」として全面否定
- BTC反発との関連性はSNS上の憶測。市場アナリストは直接的な因果関係を否定
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