ビットコイン急落の裏に「古代クジラ」──10年ぶりに目覚めた80,000BTC
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休眠ウォレットから動き出した膨大なBTC
ビットコイン(BTC)の急落は、約10年間も動きがなかった初期の大口保有者=「古代クジラ」の動きによるものだった可能性が浮上しています。
オンチェーン分析企業Arkham Intelligenceによると、7月4日以降に休眠ウォレットから80,000BTC超が目覚め始め、その一部である17,000BTC以上が、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)の関連ウォレットを通じて取引所へと送金されたことが確認されました。
この動きに連動して、ビットコインの価格は11万5000ドル台まで下落しています。
売却の背景に資産運用戦略
ギャラクシー・デジタルは、主に機関投資家向けの資産管理業務を行っており、今回の巨額送金は顧客資産の一部を戦略的に売却した可能性が高いと見られています。
このBTCは、いずれも2011年以前から保有されていたものであり、市場では「古代クジラ」として特別視されてきた存在です。10年以上保有されていたビットコインの市場流出は、その希少性と話題性から投資家心理に大きな影響を与えやすく、短期的なボラティリティを高める要因となっています。
ビットコイン価格への影響は限定的か
今回の売却は確かに市場を押し下げましたが、ビットコインの供給全体に対する比率や、既存の需給バランスから見れば、長期的な影響は限定的とも言えます。とはいえ、こうした「古代資産」の動向がトリガーとなって、他の大口保有者(クジラ)の売却連鎖を引き起こす懸念も根強く、引き続き注視が必要です。
参考資料: CRYPTO TIMES|ビットコイン急落の犯人は「古代クジラ」か、10年休眠のBTCが放出
記事作成日: 2025年7月26日