強気相場の始まりである“非常に高い可能性”=トレーダー
トランプ・ショック後の急落を「市場リセット」と分析
10月10日の大暴落を受けて、市場の一部では「ビットコイン(BTC)の強気相場が始まった可能性が高い」との見方が浮上しています。
著名トレーダーのアレックス・ベッカー氏は、「これはブルマーケット(強気相場)の初期段階である“非常に高い可能性”がある」と述べました。
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「今売るのは最も愚かな行為」
ベッカー氏はYouTubeの動画内で、「今このタイミングで売るのは、これまでで最も愚かな行為になり得る」と強調。
同氏の発言に続き、Jan3創業者のサムソン・モウ氏も「ビットコインの次の上昇局面が始まる時だ」とX(旧Twitter)で投稿しています。
今回のコメントは、トランプ大統領による対中100%関税発表をきっかけに発生したBTCの急落を受けたもの。
10日夜にはBTCが10%超下落し、一時10万2,000ドルまで暴落しました。
清算総額は過去最大
この暴落では、仮想通貨市場全体で1,931億ドル(約29兆円)もの清算が発生。
これは新型コロナ危機時(12億ドル)やFTX崩壊時(16億ドル)を大幅に上回る規模です。
ベッカー氏は「この清算は市場のリセットを意味しており、健全な再スタートだ」と分析しています。
市場心理は極度の恐怖に
一方で、投資家心理を測定するCrypto Fear & Greed Indexはスコア24を記録し、「Extreme Fear(極度の恐怖)」に転落。
市場全体のセンチメントは依然として弱気ですが、一部のトレーダーは“冷え切った市場が好機を生む”と見ています。
アナリストの見方分かれる
アナリストのベンジャミン・コーウェン氏は「短期的には上昇が続く」との強気姿勢を示し、
ビットコイン・ドミナンスが60%を回復した点を強調しました。
一方で経済学者のティモシー・ピーターソン氏は「BTCは今後3〜4週間の調整期間に入るが、その後再び上昇に転じる」と慎重な見方を示しています。
- ベッカー氏「今回の暴落は強気相場の始まり」
- 清算総額は1,931億ドルで過去最大規模
- 恐怖指数は「Extreme Fear(極度の恐怖)」に
- 一部アナリストは短期的上昇を予測
今後の見通し
市場では依然としてボラティリティが高いものの、複数のトレーダーが「この下落局面こそ次の上昇の布石」と分析。
強気相場の幕開けを裏付けるには、BTCが再び12万ドル台を安定的に回復できるかが焦点となりそうです。