ビットコインの“4年周期”が崩壊か──「冬の時代」はもう来ない？

ETFやRWAトークン化の進展で暗号資産市場の構造が大転換
これまでのビットコイン市場を特徴づけてきた“4年周期”が終焉を迎えつつあるとの見方が浮上しています。背景には、現物ETFや現実世界資産（RWA）のトークン化、ステーブルコインの普及など、暗号資産を取り巻く金融インフラの大規模な変化があります。

グレート・クリプト・ローテーションとは

アナリストの間では、個人投機家主体から年金基金や銀行などの機関投資家へと所有権が移行する現象を「グレート・クリプト・ローテーション」と呼んでいます。
2024年に承認されたビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）の現物ETFはその象徴であり、4月以降の暗号資産ETFへの資金流入は340億ドルと過去最多を記録しました。

ETFの拡大と市場への影響

現在、ビットコインETFは1,500億ドル以上の資産を管理しており、総供給量の約6%に達しています。
イーサリアムETFも総供給量の5.6%を占めており、機関投資家による保有比率は着実に増加。
さらに9月には商品関連ETPの一般的な上場基準が承認され、今後はSOLやXRPといったアルトコインETFの承認プロセスも加速する可能性があります。

ステーブルコインとRWAの進化

ステーブルコインは単なる取引媒介から、決済・融資・財務管理のインフラへと進化しています。
現実世界資産（RWA）のトークン化市場は300億ドル規模に拡大し、ブラックロックの「BUIDL」やフランクリン・テンプルトンの取り組みが伝統金融と暗号資産の橋渡しを担っています。

冬の時代から個別評価の時代へ

こうした構造的な変化は、暗号資産が従来の「周期的な冬と春」を繰り返す存在ではなく、恒久的な金融インフラへ進化しつつあることを示しています。
今後は市場全体が一斉に動くのではなく、機関投資家が重視する持続可能なビジネスモデルを持つトークンが選別される時代に移行する見込みです。

まとめポイント

BTCの「4年周期」は崩壊の兆し
ETFへの資金流入は340億ドル超
ビットコインETFは総供給量の6%を保有
RWA市場は300億ドル規模に拡大
暗号資産は恒久的な金融インフラへ進化

出典

CryptoTimes｜ビットコインの“4年周期”が崩壊か。暗号資産の“冬の時代”はもう来ない？（2025年9月25日）

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