ビットコイン大規模清算後のリバウンドは一時的か、予断許さぬ状況続く
BTCが大規模清算を経て一時反発──しかし下落圧力はなお強い
22日に記録されたロングポジション大規模清算後、ビットコインは下髭を形成し短期的な底打ちの兆しを見せた。しかし、リバウンドは限定的で、市場は依然として神経質な展開が続いている。
目次
14.5億ドルのロスカット発生
暗号資産デリバティブ市場では、今年最大規模の14.5億ドル(約2200億円)相当のロングポジションが清算された。
その後、BTC/USDは112,600ドル付近まで回復し、前日比+0.41%となった。
- 清算額:14.5億ドル(約2200億円)
- 対象:ロングポジション中心
- BTC価格:一時急落後、下髭を形成し反発
イーサリアムへの期待
一方、ETHは前日比2%安の約4,070ドルで推移しているが、強気派からは明るい見通しも出ている。
ファンドストラット共同創業者でBitMine会長のトム・リー氏は、イーサリアムの年末価格目標を12,000~15,000ドルへ上方修正。
ウォール街やトランプ政権からの支持、そしてAI・ロボット分野での需要拡大が背景とされる。
「ロボットのためのトークンエコノミーの多くはイーサリアム上で実現される」
―― トム・リー氏(BitMine会長)
アルト市場の話題
アルト市場では破綻取引所FTX関連トークンFTTが急騰。創業者サム・バンクマン=フリード氏のX投稿がきっかけとなったが、実際には友人による代理投稿と判明した。
さらに9月30日にはFTXリカバリー・トラストが債権者への第3回16億ドル返済を実行予定で、累計返済額は88億ドルを超える見込み。
また、日本発のHana Network(HANA)がBinance Alphaで取扱い開始となり、市場から注目を集めている。将来的にバイナンス本体への上場可能性も意識される。
- BTC:14.5億ドル規模の清算後に反発するも上値重い
- ETH:トム・リー氏が年末目標を12,000~15,000ドルに引き上げ
- FTX関連:16億ドルの返済予定、累計88億ドル超へ
- HANA:Binance Alphaに上場
まとめ
ビットコインの反発は一時的で、依然として経済指標やマクロ環境への警戒感が強い。
短期的には需給整理で底打ち感があるが、方向感は依然として不透明であり、投資家はリスク管理を徹底する局面が続きそうだ。