BTC12万2000ドル突破、アルトにも波及──ETH・XRP・DOGEはどう動く?
2025年7月14日、ビットコイン(BTC)が史上最高値の12万2000ドルを更新し、市場全体の強気相場を牽引しました。これを受けてイーサリアム(ETH)、XRP、ドージコイン(DOGE)といった主要アルトコインにも力強い上昇が見られています。
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ETFと空売り清算が引き金に
今回のBTC上昇の背景には、ETF(上場投資信託)への資金流入や空売りの清算が重なったことがあります。特にETHでは、7月11日に3億8300万ドル(約555億円)がETFに流入し、3000ドルの大台を突破しました。
また、SignalPlusのオーガスティン・ファン氏によれば、10億ドル以上の空売りが清算されたことも市場の急騰を後押ししました。強気センチメントの高まりとともに、ビットコインの価格は11万8000ドル台後半から一気に高値更新に至ったといいます。
アルトシーズン到来の兆しか
このビットコインの上昇に呼応する形で、アルトコインも上昇基調にあります。XRPは週足で30%上昇し2.95ドル、ソラナ(SOL)は167ドル、DOGEは20%以上の上昇を見せています。BTCの強気相場が市場全体の流動性を引き出し、過去の相場サイクルと同様に「アルトシーズン」入りの兆しが見え始めました。
- BTC:12万2000ドル(過去最高値)
- ETH:3000ドル突破(ETF資金流入)
- XRP:2.95ドル(週足+30%)
- SOL:167ドル
- DOGE:20%以上の上昇
米議会の「クリプト・ウィーク」も追い風
今週から米議会では暗号資産関連の公聴会が集中的に開催される「クリプト・ウィーク」が始まりました。市場では「米国を暗号資産の首都にする」流れへの期待が高まり、規制環境の明確化が価格上昇の土台となるとの見方も広がっています。
マクロ要因とリスク
一方で、米国とEU・メキシコとの貿易摩擦の激化を受け、株式先物は下落。S&P500先物は0.4%、欧州ストックス600先物は0.6%下落するなど、伝統市場の不安定さも残されています。ただ、OSLのユージン・チャン氏は「ビットコインは年末までに13万~15万ドルを目指す可能性がある」とし、市場にはなお上昇余地があると見ています。
参考資料: CoinDesk Japan|ビットコインが12万2000ドルを突破──ETH、XRP、DOGEの今後はどうなる?
記事作成日: 2025年7月14日