イーサリアムが4200ドルを下回ると、大規模な清算が発生する可能性
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4200ドル割れに市場の警戒感
暗号資産トレーダーは、イーサリアム(ETH)の価格が4200ドルを下回ると、数百万ドル規模のロングポジション清算が発生し、市場のボラティリティ上昇につながる可能性があるとして警戒している。
Hyperdashのデータによると、ETHが4170ドルまで下落した場合、5万6638 ETH(約2億3600万ドル、約342億円)以上のロングポジションが解消されるリスクがある。
複数の価格帯で清算リスク
同データはまた、2150〜2160ドル、3940ドルでも大規模な清算リスクが存在すると指摘。CoinDeskのデータによると、ETHは記事執筆時点で4250ドル付近で取引され、前日比-5%の下落となっている。
- 4170ドル:5万6638ETH(約2.36億ドル)
- 3940ドル:大規模清算ゾーン
- 2150〜2160ドル:大規模清算ゾーン
市場関係者の見解
メカニズム・キャピタル創業者アンドリュー・カン氏は、「取引所全体でETHの清算額が50億ドルに達し、ETH価格は3200〜3600ドルに下がる可能性がある」とXで発言した。
清算メカニズムとリスク
清算(強制決済)は、証拠金取引でポジション維持に必要な証拠金を下回った場合に発生。取引所が自動的にポジションを決済することで損失拡大を防ぐ仕組みだ。
ただし、大規模なロング清算は市場に売り圧力を急激に発生させ、さらなる下落と連鎖清算を引き起こす可能性がある。この負のフィードバックループは市場ボラティリティを一層増幅させる。
参考資料: CoinDesk Japan
記事作成日: 2025年8月18日