ジャクソンホール会合:パウエル議長が利下げ示唆、ETHは1時間で+6.5%の上昇
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利下げ示唆で市場がリスクオンに
米ワイオミング州で開催中のジャクソンホール経済シンポジウムにて、ジェローム・パウエルFRB議長が8月22日23時から基調講演を行い、9月利下げの可能性を示唆した。市場はこれをハト派的メッセージと受け止め、株式・暗号資産が一斉に急騰した。
イーサリアム(ETH)は講演直後、1時間で+6.5%上昇し、4600ドル台に急伸した。
インフレ鈍化と雇用リスク
パウエル議長は「The Economic Outlook and Framework Review」と題した講演で、インフレと雇用のバランス変化を強調。
PCE物価指数は7月時点で2.6%(コア2.9%)と目標2%を依然上回るものの、持続的なインフレではないと説明した。
一方、雇用創出が過去3カ月平均で月3.5万人に鈍化している点に懸念を示し、「雇用リスクは下方寄り」と警告した。
9月利下げへの布石
金融政策については「リスクバランスの変化により政策調整が適切になる可能性がある」と発言し、事実上9月利下げを示唆。ただし「事前に決められたコースはない」「データ次第」と慎重な姿勢も繰り返した。
市場では9月FOMCでの0.25%利下げ確率が75%超に上昇している。
金融市場の反応
株式市場ではS&P500が+1.3%、ナスダックも同程度上昇。ダウは一時+700ポイント超を記録。
米国債利回りは低下し、ドルは主要通貨に対して軟調に推移した。
- ビットコイン(BTC):11万5000ドル突破
- イーサリアム(ETH):1時間で+6.5%、4600ドル台
今後の注目点
ジャクソンホール会合では、ECBラガルド総裁やBOEベイリー総裁の発言も予定されており、グローバル金融政策の協調やインフレ対応が注目される。
FRBは9月17〜18日に次回FOMCを開催予定で、2019年以来となる利下げサイクル入りがほぼ確実視されている。
参考資料: Crypto Times
記事作成日: 2025年8月22日