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「仮想通貨って、もう多くの人が持っているんじゃないの?」と思っている方は多いかもしれません。

ニュースやSNSでビットコインの話題を目にする機会が増え、なんとなく「周りはみんな持っている」という印象を持ちやすい時代になりました。しかし実際のデータを見ると、日本人の仮想通貨保有率はまだ1割前後にとどまっています。

本記事では、複数の調査データをもとに「日本人の仮想通貨保有率」の実態を整理します。年代別・性別の傾向や、世界との比較も合わせて見ていきましょう。

 

この記事でわかること
  • 日本人の仮想通貨保有率は現在どのくらいか
  • 年代別・性別で保有率にどんな差があるか
  • 世界と比較したとき、日本の立ち位置はどこか

 

日本人の仮想通貨保有率──複数の調査から見えてくる実態

調査によって異なる数字、その背景は?

仮想通貨の保有率を示す調査はいくつか存在しますが、数字には幅があります。これは調査対象の年齢層・サンプル数・調査方法の違いによるものです。まずは代表的な調査結果を整理してみましょう。

主な調査データまとめ(2024〜2025年)
  • インプレス総合研究所(2024年1月):18〜69歳の男女2,875人を対象に調査。仮想通貨の投資経験者は全体の16.9%、現在保有中は約9〜10%
  • MMD研究所(2025年1月):20〜69歳の男女43,087人を対象に調査。暗号資産の現物取引経験者は約13%台
  • TripleA(2024年):日本の仮想通貨保有者数を総人口の約4%(約500万人)と推計
  • JVCEA(2024年4月):国内の仮想通貨取引口座数が累計1,000万口座を突破

調査によって「4%」「10%」「16%」と幅がありますが、これは「現在保有中」「過去に保有経験あり」「口座開設済み」など、集計の定義が異なるためです。

複数の調査を総合すると、現在進行形で仮想通貨を保有している日本人は成人の約1割前後と考えるのが妥当です。

出典:仮想通貨比較なび「2025年最新・仮想通貨をやってる人の割合は?」

 

口座数から見る市場の拡大

保有率とは別の角度として、口座数の推移も市場の成長を示す指標になります。

日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)のデータによると、国内の仮想通貨取引口座数は2024年4月時点で累計1,000万口座を突破しました。2020年時点の約280万口座と比較すると、わずか4年余りで3.5倍以上に増加しています。

ビットコインの価格が史上最高値を更新した2024年や、現物ETFが承認されたタイミングで新規口座開設が加速する傾向が見られます。

出典:仮想通貨比較なび「2025年最新・仮想通貨をやってる人の割合は?」

 

年代別・性別で見る保有率の差

最も保有率が高いのは20〜30代

インプレス総合研究所の2024年調査によると、現在仮想通貨を保有している割合を年代別に見ると以下のような傾向が確認されています。

年代別・現在の仮想通貨保有率(2024年)
  • 20代:15.0%(最も高い)
  • 30代:13.5%
  • 40代以降:数字は低下傾向

出典:株式会社インプレス総合研究所「仮想通貨(暗号資産)に関する調査結果」(2024年1月)

20〜30代の保有率が高い背景には、デジタルネイティブ世代としてスマートフォンや新技術への心理的なハードルが低いこと、少額から始められる環境が整っていることなどが挙げられます。

また、MMD研究所の2025年調査では、今後も取引を続けたいと答えた割合は20代が83.3%、30代が74.1%、40代が72.5%と、若年層ほど継続意欲が高い結果となっています。

出典:MMD研究所「2025年暗号資産(仮想通貨)の取引動向に関する調査」

 

性別では男性が女性の約2倍

同じくインプレス総合研究所の調査によると、性別の保有率には大きな差があります。

性別別・仮想通貨保有率(2024年)
  • 現在保有中:男性 11.8%女性 6.3%
  • 投資経験者(過去含む):男性 21.5%女性 12.1%

出典:株式会社インプレス総合研究所「仮想通貨(暗号資産)に関する調査結果」(2024年1月)

男性の保有率は女性の約2倍となっています。一般的に金融投資においてリスクを取りやすい傾向が男性に多いとされており、価格変動の大きい仮想通貨ではその差が顕著に出やすいと考えられます。

 

世界と比較した日本の立ち位置

世界全体でも保有者はまだ少数派

仮想通貨の普及は日本に限った話ではありません。世界全体で見ても、保有者はまだ少数派です。

米国のRiver社が2025年に発表したレポートによると、ビットコイン保有者は世界人口の約4%にとどまる見通しです。国別で最も高い普及率を示すのは米国で、人口の約14%がビットコインを保有しています。

出典:CoinPost「決済企業TripleA、国ごとの仮想通貨保有者ランキング発表」

 

日本は「認知度は高いが、保有率は低い」国

日本の特徴は、仮想通貨の認知度は高いにもかかわらず、保有率は相対的に低いという点にあります。

日本の「認知度は高いが保有率は低い」構造
  • 認知度:インターネット利用者の60%以上が「仮想通貨を知っている」と回答(Dalia Research調査)
  • 保有率:総人口の約4〜10%(調査によって異なる)
  • ギャップの要因:税制(雑所得・最大55%課税)、ハッキングへの不安、「ギャンブル的」なイメージ、情報不足など

「知っているけど持っていない」という状態にある人が日本には非常に多く、これが保有率を押し下げる一因になっています。

 

まとめ

この記事のポイント
  • 日本人の仮想通貨保有率は、現在保有中の人で成人の約1割前後(調査によって4〜17%の幅あり)
  • 年代別では20〜30代の保有率が最も高く、若年層ほど継続意欲も強い
  • 性別では男性が女性の約2倍の保有率となっている
  • 世界全体でも保有者は約4〜5%程度にとどまり、仮想通貨はまだ普及の初期段階にある
  • 日本は認知度は高いが保有率は低いという特徴的な構造を持っている

 

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