ビットコインの長期保有者が9万7000BTCを売却──1日あたりの売却量としては今年最大
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今年最大規模の売却
ビットコイン(BTC)の長期保有者は売却を大幅に増加させており、8月29日には9万7000BTC(約30億ドル、約4,500億円)が売却された。
これは1日あたりの売却額として今年最大規模であり、市場に大きなインパクトを与えた。
長期保有者の定義と動向
ブロックチェーン分析会社Glassnodeによると、長期保有者は155日以上BTCを保有している投資家を指す。
同社のデータでは、長期保有者によるビットコイン売却の14日移動平均が2万5000BTC近くに達しており、これは2025年1月以来の高水準となっている。
価格への影響
8月29日、ビットコイン価格は3.7%以上下落し10万8000ドルに到達。
その後も下落を続け、9月1日早朝には10万7400ドルまで値を下げた。
ただし、この利益確定の動きは2024年後半の急騰局面と比較すると依然として緩やかである。
利益確定の背景
BTCが今年初めに10万ドルを突破して以来、長期保有者の売却は活発化している。
特に休眠状態にあったウォレットが再び動きを見せ、利益確定に踏み切るケースが増えている。
投資家心理として「1BTC=10万ドルは高すぎる」という認識が広がり、利益確定が自然な行動となっている。
これは市場が10万ドルを新たな標準価格として受け入れるまでに時間を要することを意味し、当面はこの価格帯でのレンジ相場が続く可能性が高い。
参考資料: CoinDesk Japan
記事作成日: 2025年9月2日