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PayPalが描くステーブルコイン普及の道──報酬戦略と国際送金の可能性

ステーブルコインがクレジットカード網に取って代わる日が来るのでしょうか。米PayPalのアレックス・クリスCEOはその鍵を「報酬プログラム」にあると指摘しています。市場シェアや技術だけでなく、消費者にとっての実利が決定的だという視点です。

「報酬」が消費者を動かす

米国ではクレジットカードが圧倒的に普及し、ポイント還元や各種特典が強力な武器となっています。クリス氏は次のように語ります。

「消費者の観点から言えば、(ステーブルコインへ移行する)本当のインセンティブがない。だからこそ我々は報酬のようなものを作り始めている」

PayPalはその具体策としてPYUSD残高に年率3.7%の利回りを導入しました。しかし、USDCやUSDTが市場の9割以上を占める中、PYUSDのシェアはわずか0.4%にとどまっています。

国際送金とステーブルコインの次の一歩

もう一つの突破口が国際送金です。世界銀行によれば、海外送金の手数料は平均6%以上と高止まりしています。これをブロックチェーン技術で大幅に引き下げることが期待されています。PayPalはPYUSDをステラ(Stellar)ブロックチェーン上に導入し、迅速で低コストな国際送金を実現する計画を進めています。

規制と競争環境の変化

米議会で進むGENIUS法案の審議も、市場の勢力図に影響を与えつつあります。上院で法案が可決された際には、VisaやMastercardの株価が下落しました。ステーブルコインの規制整備が進む中、PayPalのようなプレイヤーが新たな決済インフラの主役になる可能性も出てきました。


参考資料: Crypto Times|クレカに勝つ鍵は「報酬」 PayPal CEOが語るステーブルコイン普及戦略
記事作成日: 2025年6月28日
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