米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
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「執行による規制」から新時代へ
米証券取引委員会(SEC)のポール・アトキンス委員長は8月20日、ワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムにて、仮想通貨規制における抜本的転換を発表した。従来の「執行による規制」アプローチを終了すると明言し、「これは新しい時代だ」と強調した。
同時に、米連邦準備制度理事会(FRB)のミシェル・ボウマン銀行監督担当副議長も「米中央銀行は分岐点にある」と述べ、金融イノベーションにおける主導権確保を訴えた。
プロジェクト・クリプトと規制の明確化
アトキンス委員長は7月31日に「プロジェクト・クリプト」を始動。証券規則の現代化と米国金融市場のオンチェーン移行を推進している。
このプロジェクトでは仮想通貨をデジタル・コレクティブル、デジタル・コモディティ、ステーブルコインなどに分類するガイドラインを策定し、大半の仮想通貨は証券に該当しないとの立場を明確化。ハウィー・テストを巡る混乱の解消を目指している。
FRBの取り組み
FRBは6月以降、仮想通貨関連銀行の監督プログラムを終了し、銀行検査から「風評リスク」を削除。さらに4月には銀行の仮想通貨・ステーブルコイン活動を制限していたガイダンスも撤廃している。
政策転換の背景
今回のSEC・FRBトップの発言は、トランプ政権が掲げる「米国を世界の仮想通貨首都にする」ビジョン実現に向けた具体的な政策転換を示すものだ。
参考資料: CoinPost
記事作成日: 2025年8月20日