FRB議長の発言が市場のリスク資産全体に波及──ビットコインが11万ドルを下回り、投資家心理が冷え込む。
「12月の利下げは決定事項ではない」──市場の期待を冷やす発言
米連邦準備制度理事会（FRB）のジェローム・パウエル議長は29日の会見で、「12月の利下げは決定事項ではない」と発言。これにより投資家の利下げ期待が後退し、ドル高・株安・暗号資産安の流れが広がった。
目次
BTCは24時間で約5%下落、11万ドルを割り込む
パウエル氏の発言直後、ビットコイン（BTC）は24時間で約5%下落し、一時10万9,500ドルを記録。
米国債利回りの上昇とドル高が進行し、リスク資産からの資金流出が目立った。
FRBの引き締め継続姿勢が市場心理を圧迫
金利・ドル動向がビットコインの重石に
10年債利回りは一時4.06%まで上昇。
CMEのFedWatchによると、12月利下げの確率は90%→69%へと急低下し、市場全体のリスク許容度を押し下げた。
専門家「短期的な調整、だが中期トレンドは健在」
市場アナリストのポール・ハワード氏は、「ビットコインは11万〜12万ドルのレンジを維持しており、長期的な上昇トレンドはまだ崩れていない」とコメント。
「年末にかけてボラティリティは高まるが、それは健全な調整の範囲内だ」
今後の焦点は11月FOMCと経済指標
市場は今後、11月FOMCや雇用統計・インフレ率などのマクロ指標を注視している。
金融引き締めの継続が明確になれば、暗号資産市場は再び調整局面に入る可能性がある。
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