日本国債の利回りが17年ぶりの高水準に──円安が進み、ビットコインに圧力
10年債利回り1.70%に上昇、BTCは調整局面に
日本国債の利回り上昇が暗号資産市場に影響を及ぼし、ビットコイン(BTC)は上値を抑えられています。
TradingEconomicsによると、10年国債利回りは1.70%(2008年以来の高水準)に達し、円安が進行。ドル指数(DXY)は上昇し、BTCを含むリスク資産が軟調に推移しています。
目次
アベノミクス回帰が利回り上昇を誘発
高市早苗新総裁によるアベノミクス継承方針を受け、国債発行増による財政悪化懸念が高まり、債券市場では利回りが急上昇。
30年国債は一時3.34%まで上昇後、3.16%へと反落しました。
債券価格と利回りは逆相関のため、投資家のリスク選好度が低下しています。
リスク資産への波及とBTCへの影響
ゴールドマン・サックスは、「日本国債のボラティリティが米国債に波及するリスク」を指摘。
BTCはリスク資産としての側面が強く、ドル高局面では売り圧力を受けやすい状況です。
チェックポイント
- 10年国債利回りが1.70%に上昇、2008年以来の高水準
- アベノミクス継承方針が財政懸念を高める
- ドル指数上昇でBTCに売り圧力
- ゴールドマン・サックス「JGBボラティリティが世界市場へ波及」
今後の見通し
利回り上昇が続く場合、株式・暗号資産市場は調整圧力を受ける可能性が高いとみられます。
一方、安全資産であるゴールドは上昇基調を維持し、BTCとの相関が一時的に乖離しています。