
- 国内→海外取引所への送金手順(5ステップ)
- 送金する仮想通貨の選び方(BTC/ETH/XRP)
- トラベルルールへの対応方法
- 送金ミスを防ぐ3つのチェックポイント
- 海外取引所を初めて利用する方
- 送金ミスが心配な初心者投資家
- 手数料を安く抑えたい方
目次
なぜ国内取引所から海外取引所へ送金するのか?
海外取引所は、国内取引所にはない魅力的な特徴があります。
① 取扱通貨が圧倒的に多い
国内取引所:20〜30銘柄
海外取引所:100〜500銘柄以上
② 高レバレッジ取引が可能
国内取引所:最大2倍
海外取引所:最大100倍以上
③ 先進的な運用サービス
ステーキング、DeFi、NFT取引など多彩なサービスが利用可能です。
しかし、海外取引所は日本円の直接入金に対応していません。そのため、国内取引所で仮想通貨を購入し、海外取引所に送金する必要があります。
国内→海外送金の基本手順(5ステップ)
ステップ1: 海外取引所の口座開設
まず、送金先となる海外取引所で口座開設を行います。
主な海外取引所:
- Bybit(バイビット)
- Binance(バイナンス)
- Gate.io(ゲートアイオー)
- Bitget(ビットゲット)
本人確認(KYC)が必要な取引所もありますが、メールアドレスと電話番号だけで開設できる取引所も多いです。
ステップ2: 国内取引所で仮想通貨を購入
国内取引所で送金用の仮想通貨を購入します。
GMOコイン
- 送金手数料:無料
- 取引手数料:Maker -0.01% / Taker 0.05%
- 即時入金対応
bitbank(ビットバンク)
- 送金手数料:通貨により異なる
- 取引手数料:Maker -0.02% / Taker 0.12%
- セキュリティに定評
Coincheck(コインチェック)
- アプリが使いやすい
- 初心者におすすめ
ステップ3: 海外取引所の入金アドレスを取得
海外取引所にログインし、入金アドレスを取得します。
重要な注意点:
- 通貨ごとにアドレスが異なる
- ネットワークの選択を間違えると資産を失う
- 必ずコピー&ペーストを使用する(手入力は厳禁)
USDTを例にすると、以下のネットワークが存在します:
- ERC20(イーサリアム)
- TRC20(トロン)
- BEP20(バイナンススマートチェーン)
送金元と送金先で同じネットワークを選ばないと、資産を失います。
ステップ4: 国内取引所から送金
国内取引所の送金画面で以下を入力します:
- 送金先アドレス:海外取引所のアドレス(コピー&ペースト)
- 送金数量:送りたい仮想通貨の数量
- ネットワーク:海外取引所と同じネットワークを選択
- トラベルルール情報:取引所名・所在地(後述)
初回送金時のコツ:
まずは少額(例:1,000円分)でテスト送金を行い、正常に着金するか確認しましょう。着金を確認後、本送金を実施します。
ステップ5: 着金確認
送金後、海外取引所で着金を確認します。
着金時間の目安:
- XRP(リップル):数分〜10分
- BTC(ビットコイン):10分〜1時間
- ETH(イーサリアム):5分〜30分
ネットワークが混雑している場合、さらに時間がかかることがあります。
送金する仮想通貨の選び方
送金用の仮想通貨は、目的に応じて選びましょう。
XRP(リップル)
- ✅ 送金速度:最速(数分)
- ✅ 手数料:最安
- ❌ 取引ペア:やや少ない
- おすすめ:急いで取引したい時
BTC(ビットコイン)
- ✅ 取引ペア:最多
- ✅ 流動性:最高
- ❌ 送金速度:やや遅い
- ❌ 手数料:やや高い
- おすすめ:マイナー通貨を取引したい時
ETH(イーサリアム)
- ✅ 取引ペア:多い
- ✅ DeFi・NFTで使える
- ❌ 手数料:高め(ガス代)
- おすすめ:DeFi・NFTも利用したい時
トラベルルールとは?対応方法を解説
2023年6月から、日本でも「トラベルルール」が施行されました。
■ トラベルルールとは
仮想通貨の送金時に、送金先の情報を事前に登録する義務が発生しました。これはマネーロンダリング防止を目的とした国際的な規制です。
登録が必要な情報:
- 送金先の氏名(本人の場合は自分の名前)
- 送金先取引所の名称
- 送金先取引所の所在地
■ 主要海外取引所の情報
Bybit
- 正式名称:Bybit Fintech Limited
- 所在地:Dubai, United Arab Emirates
Binance
- 正式名称:Binance Holdings Limited
- 所在地:Cayman Islands
Gate.io
- 正式名称:Gate Technology Inc.
- 所在地:Cayman Islands
注意:情報を正確に入力しないと、送金が反映されない場合があります。
送金ミスを防ぐ3つのチェックポイント
チェック① アドレスの確認
送金アドレスは、1文字でも間違えると資産を失います。
安全な確認方法:
- 必ずコピー&ペーストを使う
- QRコードを利用する(より安全)
- 先頭3文字と末尾3文字を目視確認
- 初回は少額でテスト送金
チェック② ネットワークの一致
送金元と送金先で同じネットワークを選択しているか確認します。
例:USDTをERC20で送金する場合
- 国内取引所:ERC20を選択
- 海外取引所:ERC20のアドレスを取得
違うネットワークを選ぶと、資産は永久に失われます。
チェック③ 最低送金額の確認
取引所によって、最低送金額が設定されています。
例:
- BTC:0.001 BTC以上
- ETH:0.01 ETH以上
- XRP:20 XRP以上
最低送金額未満だと、送金できない、または手数料で全額消えてしまう可能性があります。
送金手数料を安く抑える3つの方法
方法① 送金手数料無料の取引所を使う
GMOコインは、多くの仮想通貨の送金手数料が無料です。
頻繁に送金する方は、GMOコインの利用がおすすめです。
方法② 手数料の安い通貨を選ぶ
送金手数料は通貨によって大きく異なります。
手数料比較(目安):
- XRP:数円〜数十円
- BTC:数百円〜数千円
- ETH:数百円〜数千円(ガス代変動)
急ぎでない場合は、XRPでの送金が最もコストを抑えられます。
方法③ ネットワークが空いている時間を狙う
ネットワークの混雑状況によって、手数料(ガス代)が変動します。
混雑しやすい時間帯:
- 日本時間の深夜〜早朝(欧米の取引時間)
- 週末(取引が活発化)
平日の昼間〜夕方が比較的空いています。
送金後の運用方法
海外取引所に送金が完了したら、次は運用方法を検討しましょう。
① 現物取引
仮想通貨を直接売買する最もシンプルな方法です。
② レバレッジ取引
少額の資金で大きな取引が可能ですが、リスクも高くなります。
③ ステーキング
仮想通貨を預けることで、利息を得ることができます。
④ 自動運用サービス
専門的な知識がなくても、自動で資産を増やすことが可能です。
もっと詳しく知りたい方へ
実践で活用する
まとめ
国内取引所から海外取引所への送金は、以下の5ステップで完了します:
- 海外取引所の口座開設
- 国内取引所で仮想通貨を購入
- 海外取引所の入金アドレスを取得
- 国内取引所から送金
- 着金確認
送金時の3つの重要ポイント:
- アドレスを絶対に間違えない(コピー&ペースト必須)
- ネットワークを必ず一致させる(ERC20、TRC20など)
- 初回は少額でテスト送金(安全確認)
トラベルルールにより、送金先の情報登録が必要になりましたが、正確に入力すれば問題ありません。
送金に慣れると、海外取引所の豊富な銘柄や高度な運用サービスを活用できるようになります。まずは少額から始めて、徐々に慣れていきましょう。
✓ ネットワークは一致しているか?
✓ トラベルルール情報は正確か?
✓ 初回は少額でテストしたか?
これら全てを確認してから送金を実行しましょう。








