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イーサリアム先物、ビットコイン超え──市場の王座交代は本物か?

2025年7月10日、イーサリアム(ETH)の先物取引高が史上初めてビットコイン(BTC)を上回るという歴史的な出来事が起きました。米国での現物ETF承認を背景に、機関投資家の注目がイーサリアムに集中しつつあります。従来の市場構造に変化の兆しが現れており、「ETH主導相場」への転換が意識され始めています。

史上初、イーサリアムが先物取引高でBTC超え

Glassnodeのデータによると、7月10日のイーサリアム先物日次取引高は621億ドルに達し、ビットコインの617億ドルを僅かに上回りました。これにより、長らく暗号資産市場の主役とされてきたBTCを、ETHが先物取引において逆転した形です。

7月10日時点の先物取引高
  • イーサリアム(ETH):621億ドル
  • ビットコイン(BTC):617億ドル

ETFへの資金流入が背景

ETH先物取引の急増は、米国で承認された現物イーサリアムETFへの旺盛な資金流入が背景にあります。同日には13万8000ETH(約3億8100万ドル)がETFへ流入し、過去2番目の規模となりました。

ただし、現在のETFはステーキングを許可していないため、イーサリアム本来の経済設計──すなわち利回りの創出機能──を活用できない構造となっています。

「ETF経由の投資家は、ステーキングによる利回りを得ることができない。これはETH投資の本質的魅力を一部損なっている」

機関投資家の関心と今後の展開

こうしたETF投資だけでなく、企業による戦略的なETH取得も進んでいます。ブロックチェーン技術企業のBTCS社は、1億ドル規模の資金を調達し、イーサリアムへの投資に充てると発表。同社はイーサリアムが今後のデジタル金融のインフラになると強調しました。

こうした流れは、市場でしばしば言及される「ローテーション取引」──すなわち、ビットコインからイーサリアム、さらには他のアルトコインへと資金が移動する構図──を裏付けるものです。

「アルトシーズン」到来の兆しか

イーサリアムの先導によるラリーが、市場全体を押し上げる「アルトシーズン」の到来を予感させています。先物市場での逆転、ETFへの資金流入、企業の戦略的取得──これらはすべて、ETHが単なる「ビットコインの次」ではなく、市場の中心として台頭しつつあることを示していると言えるでしょう。


参考資料: CryptoTimes|イーサリアム先物取引、史上初のBTC超え
記事作成日: 2025年7月12日

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