世界に存在する暗号資産(仮想通貨)の通貨数は今や21,000種類を超え、世界の暗号資産(仮想通貨)時価総額は145兆6400億円という途方もない規模になっています。
この中で時価総額No.1(約58兆円)が『ビットコイン(BTC)』、そしてNo.2(約27兆円)が『イーサリアム(ETH)』。
貴方なら“どちらに”投資しますか?
どちらも魅力的な暗号資産(仮想通貨)ですが、それぞれの「開発理念」や「用途」、目指す「目的」など、かなりの違いがあります。
自分に適した投資を楽しむために「ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は何が違うのか?」をしっかりと把握しましょう!
この記事では、これら2つの基軸通貨の違いや今後の将来性を解説します。
- ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は何が違うの?
- ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の特徴は?
- ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を購入するのにおすすめの取引所は?
- 将来性を考えるとビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のどちらに投資すべき?
- ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の比較でよくある質問は?
目次
ビットコインとイーサリアムは何が違う?-それぞれの違いを詳細解説-
この章では、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の違いを“4つのポイント”にフォーカスして解説します。
開発者が違う
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の開発者をご紹介します。
開発者 | ビットコイン( BTC) | イーサリアム( ETH) |
氏名 | サトシ・ナカモト | ヴィタリック・ブテリン |
開設 |
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備考 |
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一番大きな違いは“イーサリアムの開発者ははっきりしているが、ビットコインの開発者ははっきりしていない”ということです。
用途が違う
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の用途の違いについて解説します。
用途 | ビットコイン( BTC) | イーサリアム(ETH) |
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<ビットコインの用途>
- 通貨型暗号資産(仮想通貨)
👉通貨型暗号資産(仮想通貨)とは、ひとことでいえば『決済(価値の移転)手段』ということです。銀行などを介さず世界中の個人間で、24時間365日取引や送金が可能です。
👉国や中央銀行にも縛られない『法廷通貨を超えたデジタル通貨』です。
<イーサリアムの用途>
- プラットフォーム型暗号資産(仮想通貨)
👉イーサリアムは、暗号資産(仮想通貨)である前に『ブロックチェーン上のプラットフォーム』であるということです。
“イーサリアム”はプラットフォームの名称で、このイーサリアムプラットフォーム内で使用する通貨のことを“イーサ”と呼びます。
日本では、プラットフォームも通貨もイーサリアムと呼んでいるので分かりにくいですよね。
👉イーサリアム(プラットフォーム)上で“アプリ操作”や“トークン発行”を行ったり、“スマートコントラクトを実行”できます。これらの取引に「イーサ(ETH)」が使用されています。
目的が違う
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の目的(目指すところ)について解説します。
目的 | ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) |
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価値が違う
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の価値観の違いについて解説します。
価値 | ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) |
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ビットコインとイーサリアムの特徴は?-仮想通貨としての特徴とポイント-
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の特徴について解説します。
特徴 | ビットコイン( BTC)の特徴 | イーサリアム(ETH)の特徴 |
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ビットコインの特徴
- 非中央集権デジタル通貨の先駆者
👉国や中央銀行(日本の場合日本銀行)などを介さない『非中央集権システム』。インターネットを通じて世界中の個人同士で直接取引や送金が可能です。
- P2P方式で取引
👉P2P(Peer to Peer)とは、銀行などに縛られず24時間365日インターネットを介して取引を可能にするシムテム。ビットコインでは当初からこのシステムを採用。
- 発行枚数の上限は約2100万枚
👉発行枚数に上限を儲けることで通貨の価値を維持。これによりマイニングに半減期が生じ定期的に“インフレ”傾向になることにより通貨の価値を上げる効果が発生。
- PoW(プルーフ・オブ・ワーク)システム
👉暗号資産(仮想通貨)をブロックチェーンに繋ぐための仕組みの一つ。PoW方式では性能の高いコンピュータでより多くの計算をした人に報酬が得られるシステム。
イーサリアムの特徴
- スマートコントラクト機能
👉ブロックチェーン上で人の手を介さずに契約や決済(価値の移転)をするプログラムのこと。
- DApps(分散型アプリケーション)の開発環境を提供する機能
👉DAppsとはブロックチェーン上で実装されるアプリの総称。金融やゲームのアプリが多数開発中です。
- DeFi(分散型金融)の利用・拡大
👉DeFiとはイーサリアムのブロックチェーンで利用される金融アプリケーション(商品)のこと。DeFi関連銘柄(金融商品)は2020年の秋冬に高騰して大きな話題となりました。
- 発行枚数の上限がない
👉イーサリアムは発行枚数の上限がなく、そのため半減期もありません。
- PoWからPoSシステムへの移行
👉PoS方式は、通貨の保有量と保有年数で報酬が決まるシステム。そのため性能の高いコンピュータを購入する必要がなくなり、結果として送金速度も速くなります。
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暗号資産業界のNo1、No.2のビットコインとイーサリアムの取引に適した取引所を5つ紹介します。
コインチェック | GMOコイン | DMMビットコイン | bitFlyer | LINE BITMAX | |
取扱銘柄数 | 18種類 | 22種類 | 22種類 | 14種類 | 6種類 |
取引手数料 |
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レバレッジ取引 | ー | 2倍 | 2倍 | 2倍 | 2倍(売りのみ) |
おすすめポイント |
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コインチェック:総合力No.1
コインチェックのメリット・デメリットを踏まえて特徴をまとめます。
コインチェックの特徴
メリット | デメリット |
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GMOコイン:手数料がほぼ無料
GMOコインのメリット・デメリットを踏まえて特徴をまとめます。
GMOコインの特徴
メリット | デメリット |
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- レバレッジ取引において、相場が予想以上に反落した時一定額を超えると追加の証拠金を入金しなければならない制度のこと。
DMMビットコイン:レバレッジ取扱銘柄数No.1
DMMビットコインのメリット・デメリットを踏まえて特徴をまとめます。
DMMビットコインの特徴
メリット | デメリット |
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bitFlyer:最低取引金額が最少
bitFlyerのメリット・デメリットを踏まえて特徴をまとめます。
bitFlyerの特徴
メリット | デメリット |
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LINE BITMAX:LINEアカウントで申込可能
LINE BITMAXのメリット・デメリットを踏まえて特徴をまとめます。
LINE BITMAXの特徴
メリット | デメリット |
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ビットコインとイーサリアムの将来性は?-投資するならどちらがおすすめ?-
暗号資産(仮想通貨)の今後の動向や将来性について、海外の有識者や暗号資産メディアは、全体的に“上昇トレンドにある”と見ていることがわかります。
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)についても、同様に予想価格にバラツキはあるものの“上昇傾向”という考え方で一致しています。
ここでは、『ビットコイン(BTC)』と『イーサリアム(ETH)』の将来性について深堀りしてみましょう!
ビットコインの将来性
ビットコイン(BTC)が、将来的に「上昇傾向にある」とするポイントは以下の3つ。
- 国内外を問わず“決済手段”としての利用がさらに普及する
- ビットコイン(BTC)の“マイニング”は残り10%しかない
- 2024年に“半減期”のタイミングを迎える。
1、<国内外を問わず“決済手段”としての利用が普及する>
- 国内では、家電大手の『ビックカメラ』や眼鏡・コンタクトレンズ販売の『メガネスパー』などが“ビットコイン(BTC)での店舗決済”を導入しています。
- 海外では、『スターバックス』や『コカコーラ』、他には『ケンタッキー』や『ピザハット』などの大手企業でビットコイン(BTC)が決済手段として使用されています。
- 企業だけでなく、『エルサルバトル』や『中央アフリカ』といった国家が“ビットコイン(BTC)を法廷通貨として採用”しました。
👉現在では、世界中どこでも全くストレスなく使用できる“世界共通通貨”は、残念ながら存在しません。Amazonですら他国で取り扱っているAmazon製品を自国の通貨で購入することはできません。
ビットコイン(他の仮想通貨でも)であれば、ブロックチェーンの技術を用いて国境の枠を飛び越えて自由に取引ができるようになります。
ウォレットをブロックチェーンに紐付けさえすれば、“IDやアカウントも必要なし”で取引できます。
2、<ビットコインのマイニングは残り10%しかない>
- ビットコインの発行枚数は約2100万枚の上限値が設けられており、すでに90%は発行済みです。
👉通貨の発行枚数に上限が設けられていると「通貨の価値」は下がりにくくなります。残り10%しかないとなると「通貨の価値」は、逆に上昇する可能性の方が大きくなります。
3、<2024年に半減期のタイミング>
- ビットコイン(BTC)は、定期的に発行数を減らすことによって“通貨の価値を意図的に上昇させよう”としています。この「定期的に発行数が減少する時期」のことを『半減期』と呼びます。
👉『半減期』を迎えるとビットコイン(BTC)の価格は上昇し、過去最高値をクリアすることも珍しくありません。4年周期で訪れる『半減期(次回は2024年)』を正確に把握する必要があります。
イーサリアムの将来性
通貨としての機能もさることながら『プラットフォーム』の側面が非常に大きいイーサリアム(ETC)の将来性は、ビッtコイン(BTC)とは違った展望が開けます。
イーサリアム(ETH)が将来的に「上昇する傾向にある」とするポイントは以下の3つ。
- “プラットフォーム”としての価値が今後ますます上昇する
- “イーサリアム企業連盟”に参入する大手企業が多数
- web3.0時代は“メタバース”で新たな経済圏ができる
1、<プラットフォームとしての価値が上昇する>
ブロックチェーン上で取引される『DeFi』や『NFT』は、2021年以降急拡大しています。
👉『DeFi』は、国や銀行などの中央集権的な金融機関を介さない無人の金融サービスです。それ故に「手数料」や「業務コスト」も大幅に削減されました。
「レンディング」や「ステーキング」など様々な運用ができ、今後も成長が見込まれます。
👉『NFT』は、ブロックチェーンの技術を生かして「今までは簡単にコピーできた“デジタルデータ”に唯一無二の資産価値を付与”したトークン」のことです。
NFTは“世界に一つしかない自分だけのもの”ということがブロックチェーン上で証明され、“それによって価値が上昇し売買市場を形成する”という構図になっています。
汎用性も非常に高く「アート」、「音楽作品」、「テキストコンテンツ」、「不動産」などあらゆるものをNFT化することが可能でweb3.0時代の核となる大きな可能性を秘めています。
2、<イーサリアム企業連盟に参入する大手企業が多数>
各国の大手企業が、イーサリアムプラットフォームの将来性を見込んで参入しています。
- マイクロソフト
- intel
- Mastercard
- JPモルガン
- トヨタ自動車
- KDDI
- 三菱UFJグループ
👉これからも様々な企業の参入が予想され、資金投入にはイーサリアム(ETH)が利用されます。これを見ても今後の成長は期待できますね。
3、<メタバースで新たな経済圏ができる>
web3.0時代の経済基盤になるとされている『メタバース』。この仮想空間で使用される通貨はもちろん『暗号資産(仮想通貨)』です。
その中でもブロックチェーン上にプラットフォームを展開しているイーサリアム(ETH)は、その先頭を走っているといっても過言ではありません。
2021年には『フェイスビック』がメターバースに進出し、社名も『メタ』に変更しました。
続いて『ナイキ』や『adidas』も独自のメターバースを開設しています。
メタバースが生活の一部(メターバース空間で自分のアバターで他国の人とゲームを楽しむなど)になり、新しい大きな経済圏を形成されれば通貨の価値も上昇する可能性は大きくなります。
これからビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の投資を検討しているのであれば、どちらも大きな成長性が見込めるので両通貨の『分散投資』をおすすめします。
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ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に関して、よくある質問を3つ取り上げます。
イーサリアムは10年後どうなっている?
結論から申し上げると、”10年後のイーサリアム経済圏は、ほぼ間違いなく拡大している”ということです。
世の中がweb2.0からweb3.0へ以降するパスポートは、イーサリアム経済圏の中にあると言っても過言ではありません。
『DApps』、『DeFi』、『NFT』・・・
これらは、web3.0の時代になってメタバースの中に様々なプラットフォームが形成され独自の経済圏が生まれてくると必要不可欠なデバイスになります。
「アイオーエスティー(IOST)」や「ポルカドット(DOT)」もイーサリアムと同じような「スマートコントラクト機能」を備えたプラットフォームを基盤としており経済規模も拡大しています。
イーサリアム(ETH)をお手本にする暗号資産(仮想通貨)がどんどん現れてきているということですね。
今後、さらなるアップデートや改善が進めばイーサリアム(ETH)の経済規模はますます拡大する可能性があります。
イーサリアムがビットコインを超える可能性は?
イーサリアム(ETH)がビットコイン(BTH)を超える可能性はゼロではありません。もしかするとかなり高い確率で逆転する可能性もあります。
理由としては、ここ数年(特に2021年以降)イーサリアム時価総額の上昇率がビットコインを大きく上まっているからです。
2021年になってビットコイン(BTC)も時価総額は上昇しましたが、イーサリアム(ETH)はその約6倍の上昇率で時価総額ではビットコイン(BTC)の約半分くらいまでになりました。
今後、ブロックチェーンのプラットフォーム上で経済活動が拡大し始めると、両者の差はさらに縮むことになるでしょう。
リップルとビットコインだとどちらがおすすめ?
リップル(XRP)の優れている点は「国際間の送金手段」として“ブリッジ通貨の役割”です。
ビットコイン(BTC)がブロックチェーン上で一つのブロックを生成するのに40分くらいかかりますが(送金にもそれぐらいの時間が必要)、リップル(XRP)なら1〜2秒で完了します。
この技術は「海外に送金をしたい時」に非常に有効です。
一般的に「法廷通貨(日本ならば円)」を海外に送金する場合、着金するまでに数日を要しますが、リップル( XRP)であれば“数秒で海外送金が可能”です。
<一般的な海外送金方法>
- 日本円⇨「(仲介)SWIFT:国際銀行間通信協会」⇨ドル “着金まで数日”
<ブリッジ通貨(リップル)を利用した海外送金方法>
- 日本円⇨リップル(XRP)に変換⇨ドル “着金まで数秒”
ブリッジ通貨を利用するメリットとして「手数料も安くなる」ことがあります。
リップル(XRP)には、このようなビットコイン(BTC)にはないメリットがあります。
現時点では、海外送金を含めた「送金を頻繁にする必要のある人」にとってはリップル(XRP)を優先し、送金の機会がそれほどない人は安定感のあるビットコイン(BTC)を選択すると良いでしょう。
まとめ:ビットコインとイーサリアムは全く別物-リサーチの際は性質に注意-
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は、開発目的が全く異なっており同じベクトルで比較することが困難な暗号資産(仮想通貨)です。
- ビットコイン(BTC)は『決済手段』として
- イーサリアム(ETH)は『プラットフォーム』として
成長してきた過程があります。
今後もその方向性が変わることは、おそらくありません。
もしかしたら、メタバース内にできた巨大なイーサリアムプラットフォームの中で、世界の共通通貨になったビットコイン(BTC)で取引することようなことが起きる可能性すらないとは言えません。
我々ユーザーが押さえておきたいポイントは、両通貨の今後の情報をしっかりと入手・分析した上で取引することです。
ビットコイン(BTC)をイーサリアム(ETH)の今後の成長を見ながら、堅実な投資にしていきましょう。