個人XRP保有者が最大5%の利回り獲得へ|MoreMarketsの新サービスとは
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XRP保有者がDeFi利回り戦略に参加できる時代へ
長年、機関投資家に限定されていた利回り戦略が、いよいよ個人投資家にも開放され始めました。DeFiプロトコルのMoreMarketsが新たに発表した「XRP Earn Account」は、XRP保有者が自らの資産を預けることなく、最大5%の年利(APY)を獲得できる仕組みを提供します。
従来、XRPはイーサリアムやソラナのようなネイティブな利回り獲得インフラを持たず、「眠ったままの資産」として扱われることが多い状況でした。今回の新サービスは、その課題を解決し、XRPの保有者にとって新たな収益機会を切り開く可能性があります。
XRP Earn Accountはセルフカストディ対応で、DeFi戦略に自動配分。Halbornなど大手による監査も完了済。最大年利は5%に達する可能性があります。
仕組みと特徴:キュレーション型DeFi戦略とセルフカストディ
このEarn Accountは、ユーザーのXRPをスマートコントラクト経由でDeFi戦略にルーティングし、預金者がアクセス・出金の制御権を保持しながら利回りを得る仕組みとなっています。セキュリティ面では、Halborn・Sherlock・Sigma Primeといった複数のセキュリティ監査を受けており、信頼性の高さも一定の評価を得ています。
MoreMarketsによると、本プロダクトは従来のラップ資産(WBTCやsETHなど)と同様、クロスチェーン対応の設計となっており、今後はXRP以外にも国債トークンやプライベートクレジットなどへの展開も予定されています。
個人投資家にもDeFi利回りの恩恵を
MoreMarketsの共同創設者Altan Tutar氏は、「これまで20%以上の利回り戦略は機関投資家専用であり、一般投資家は2%未満の選択肢しかなかった」と指摘しています。
今回のEarn Accountは、DeFiの恩恵をより広く普及させるための第一歩であり、XRPのようにステーキング手段が存在しなかったトークンにも利回りの選択肢を提供する画期的な試みです。
今後、XRP保有者が“ただホールドするだけ”ではなく、運用による収益を得る手段としてEarn Accountを活用する動きが広がっていく可能性があります。
参考資料: CoinDesk Japan|個人XRP保有者、最大5%のAPY獲得が可能に
記事作成日: 2025年7月25日