米SECがXRPやDOGEなどの仮想通貨ETF申請撤回を要請──包括基準導入で個別申請が不要に
仮想通貨ETF上場の新時代へ
米証券取引委員会(SEC)が、XRP、ドージコイン(DOGE)、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、ライトコイン(LTC)などのETF発行体に対し、19b-4申請の撤回を要請しました。
これは9月17日に承認された包括的なETF上場基準により、従来の個別申請が不要となったためです。
目次
包括基準の内容
SECが承認した新たな包括基準には以下の条件が盛り込まれています:
- 基礎となるトークンが市場間監視グループ加盟市場で取引されていること
- CMEやコインベースを含む指定契約市場で先物が6か月以上取引されていること
- 投資信託が保有資産の85%以上を償還請求に対応可能とすること
- 例外の場合は流動性リスク方針を文書で開示すること
手続きの簡素化と影響
従来は19b-4申請+S-1申請が必要でしたが、今後はS-1のみで承認可能となり、上場プロセスが大幅に迅速化されます。
ジャーナリストのエレノア・テレット氏は「包括基準の導入でプロセスが簡素化され、今週中にも撤回が始まる可能性がある」と指摘しました。
チェックポイント
- SECが主要アルトコインETFの申請撤回を要請
- 包括基準の承認で個別の19b-4申請が不要に
- 今後はS-1申請のみでETF上場が可能に
- 「ETF上場ラッシュ」が数週間〜数か月以内に到来か
専門家の見解
ブルームバーグETFアナリストのジェームズ・セイファート氏は「待ち望んでいた仮想通貨ETFのフレームワークが実現した。今後数週間から数か月でETFの上場ラッシュに備えるべきだ」とコメントしました。