ソラナETF発表でSOLが急騰──200ドル超えの期待と現実
ソラナ(SOL)は2025年6月末、史上初のソラナETFローンチ発表を受け、一時的に大きな値動きを見せました。SOLは発表当日、前日比で最大7%上昇し、161ドルに到達。しかしその後は157ドル前後に落ち着き、熱狂の一服を感じさせる展開となっています。果たして200ドル超えの期待は現実のものとなるのでしょうか。
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背景:ETFローンチがもたらした強気材料
REXシェアーズとオスプレイ・ファンドがタッグを組み、ソラナのステーキング機能付きETFが米国市場でローンチされることが発表されました。これは従来のビットコインやイーサリアムのETFとは異なり、C法人スキームを活用した方式です。この仕組みによりSECの標準的承認を必要とせず、迅速な提供が可能となりました。
「SOLのETFは、機関投資家の新たな需要を喚起する可能性を持つが、その影響は他のアルトコインにも波及し、熱狂は限定的だった」
と市場関係者は指摘しています。
現状分析:上昇の持続性を阻む要因
市場は当初、ETF発表を好感しSOLを押し上げましたが、直後に冷静さを取り戻しました。ETFを巡る熱狂が広がる一方、SOLのステーキング解除やDAppの売却圧力が上値を抑えています。DefiLlamaによると、今後2か月で約5億8500万ドルのSOLがステーキングから解除される予定です。
- ETF発表後の最高値:161ドル
- 現価格(7月1日時点):157ドル
- ステーキング解除予定:5億8500万ドル相当
- 過去最高値:295ドル(現在は約47%下回る水準)
さらに、SOLの資金調達率は年率10%を超える強気水準には届いておらず、ネットワーク収益も1月以降で90%以上減少しています。こうした中、ミームコインへの注目や、ロビンフッド・コインベースのイーサリアムL2採用といった競争環境もSOLにとって逆風となっています。
今後の注視点
ETF発表は確かに強気材料ですが、SOLが200ドルを突破するには、ネットワーク需要の持続的回復やDApp売却圧力の沈静化が不可欠です。ETFローンチを契機に、SOL市場がどのように実需を取り込めるのかがカギとなるでしょう。
参考資料: Cointelegraph Japan|ソラナETFの発表でSOLが一時急騰 200ドル超えは現実的か?
記事作成日: 2025年7月1日
免責事項: 本記事は投資助言を目的としたものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。