イーロン・マスク氏、アメリカ党はビットコインを活用──「法定通貨には希望がない」
イーロン・マスク氏が新たに構想する中道系政党「アメリカ党」が、暗号資産ビットコインの活用を軸にした方針を掲げ、政治と暗号通貨の結びつきに注目が集まっています。トランプ政権の政策に異議を唱える形で新党を構想したマスク氏は、現行の法定通貨体制に対する強い不信感を示し、ビットコインに希望を託す姿勢を明らかにしました。
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背景:トランプ政権との決裂が引き金に
マスク氏とトランプ大統領の間には、「ビッグ・ビューティフル・ビル(Big Beautiful Bill)」と呼ばれる大型法案を巡っての対立がありました。マスク氏はこの法案を「債務奴隷法案(debt slavery bill)」と非難し、財政的な無責任さを強く批判。こうした確執が、「アメリカ党」結成構想のきっかけとなったとされています。
現状分析:政党構想とビットコイン活用の方向性
マスク氏によれば、アメリカ党はまず下院・上院選挙に注力し、すぐに大統領候補を擁立するつもりはないとしています。政党の基本理念は、テクノロジー重視・規制反対・言論の自由の保護にあり、ビットコインの活用はその中核のひとつと見られます。
「法定通貨には希望がない。ビットコインのような健全な金融インフラが必要だ」
と、マスク氏はXで述べ、現在の通貨体制への警鐘を鳴らしています。
今後の注視点
アメリカ党はまだ公式な設立には至っておらず、ウェブサイトも存在しません。したがって、今後の動向はマスク氏の投稿や支持者の発信に委ねられている状況です。企業としてもビットコインを保有するテスラやスペースXの経緯からも、同党の金融政策におけるビットコインの存在感は無視できません。アメリカ政治における暗号資産の位置づけが、今後さらに鮮明になっていく可能性があります。
参考資料: CoinDesk JAPAN|イーロン・マスク氏、アメリカ党はビットコインを活用──「法定通貨には希望がない」
記事作成日: 2025年7月8日
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