
オンチェーン分析企業CryptoQuantが、ビットコインが10万ドルを維持できなければ72,000ドルまで下落する可能性を警告した。
10万ドル割れ、需給悪化続く
CryptoQuantの調査責任者フリオ・モレノ氏は「価格が約10万ドルの領域を維持できず下方ブレイクした場合、1〜2カ月で72,000ドルまで落ちるリスクがある」と分析した。
同氏によれば、10月11日のフラッシュクラッシュ以降、ビットコインの現物需要が減少しており、ETFフローやコインベースの価格プレミアムにもネガティブ傾向が見られるという。
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ETFフロー・取引所データが示す弱気指標
米国ETF市場では流入鈍化が続き、オンチェーン上ではブル・スコア・インデックスが20まで低下。
CryptoQuantはこれを「明確に弱気圏内にある」と指摘し、買い支えの弱さを警告している。
また、清算データ分析サイトCoinglassによると、過去24時間で約2,500億円相当のロスカットが発生し、5月以来の安値を記録した。
市場専門家の見方
スタンダードチャータード銀行のジェフリー・ケンドリック氏は「10月の清算イベント後、10万ドル割れは不可避だった」と発言。
一方で、米中貿易協議の進展などマクロ環境が改善すれば、「ビットコインは再び10万ドルを回復する可能性がある」とも述べた。








