ETH・XRPのトレーダー、BTC超えの損失──6億ドル超が清算された急落劇
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イーサリアムとXRPが先導した「強気派総清算」
7月22日、暗号資産市場は急落に見舞われ、約6億3500万ドル(約927億円)に及ぶロングポジションの清算が発生しました。注目すべきは、通常は清算額で主導するビットコイン(BTC)ではなく、イーサリアム(ETH)とXRPのトレーダーが最大の損失を被った点です。
CoinGlassのデータによると、ETHは1億5278万ドル、XRPは8858万ドルの清算となり、BTCの6529万ドルを大きく上回りました。これは、アルトコインに対する投資家の注目度の高さと、高レバレッジポジションの集中を如実に示しています。
ETH:1.5億ドル超、XRP:8800万ドル超、BTC:6500万ドル弱。SOLやDOGEでもそれぞれ4000万ドル規模の清算が発生。
清算連鎖と利益確定売りの波
この急落の背景には、明確な悪材料は見当たりませんでした。しかし、重要な価格水準に接近したことによる利益確定売りと、高水準のレバレッジポジションが相互に影響し、負のスパイラルを形成したと考えられています。
ETHは4000ドル、BTCは11万8000ドルという節目に接近していたことが、機関投資家や大口による利益確定を促し、その余波で個人投資家の高レバレッジポジションが次々と清算されました。
価格と市場心理の変動
記事執筆時点での価格は、ETHが3540ドル(前日比-3.6%)、XRPが3.25ドル(前日比-6%、週間で-12%)、BTCが11万6800ドル(前日比-1.7%)となっており、アルトコインに強い反動が出ていることが分かります。
この一連の清算劇は、市場のセンチメントの急変や相場転換点を見極める上でも重要な指標とされており、今後のアルトコイン相場の展開にも注目が集まりそうです。
参考資料: CoinDesk Japan|ETHとXRPのトレーダー、BTCを上回る損失──6億3500万ドルの清算
記事作成日: 2025年7月24日