
トーマス・リー氏率いるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが、過去1週間で7万7,000ETH超を追加購入。総額488億円に達した。
イーサリアム(ETH)の最大保有企業であるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(Bitmine Immersion Technologies)は27日、過去1週間で7万7,055ETH(約488億円相当)を追加購入したと発表した。
同社はこれにより現金保有額を2億1,900万ドルから3億500万ドルへと増加させた。
目次
ETH保有率2.8%、世界最大のイーサリアム保有企業に
26日午後7時(米東部時間)時点で、ビットマインはイーサリアムの総供給量の約2.8%を保有しており、世界最大のETH保有企業となっている。
この規模は、グローバルで第2位の暗号資産保有企業に相当し、約730億ドル(約10兆9,000億円)相当の資産を運用する戦略企業に次ぐ。
同社は以前から掲げる「5%の錬金術」の目標達成に向け、すでに半分以上の進捗を遂げた形だ。
トム・リー氏「ETHスーパーサイクル入りの可能性」
米調査会社ファンドストラット(Fundstrat)の会長であるトーマス・リー(Tom Lee)氏は、今回の動きについて「米中貿易協議の進展はETHおよび仮想通貨市場全体にとってプラス」とコメント。
2週間前に発生した大規模なレバレッジ解消を指摘しつつも、「イーサリアムのスーパーサイクルが始まりつつある」との見方を示した。
「現在のETH価格帯は、リスク・リターンの観点から極めて魅力的だ」──トーマス・リー氏(Fundstrat)
米株市場でも注目銘柄に
ファンドストラットのデータによると、ビットマインは米国市場で最も活発に取引される株式の一つに浮上。
10月24日時点の5日間平均で1日あたり15億ドルの取引高を記録し、米上場企業5,704社中第46位にランクインした。
同ランキングでは、ゴールドマン・サックス(第45位)の直後、アンフェノール(第47位)の前に位置している。
- 過去1週間で7万7,055ETH(約488億円)を追加購入
- ETH総供給量の2.8%を保有し世界最大級
- 「5%の錬金術」計画の半分を達成
- 米株市場で取引高ランキング第46位に浮上
市場への影響と今後の見通し
リー氏は、「10月10日のレバレッジ解消後、取引高は依然回復途上にある」と指摘。
しかし、米中貿易緊張の緩和や機関投資家の再参入が追い風となり、オープン・インタレスト(OI)の増加とともにETH市場の流動性が改善するとの見方を示した。







