金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
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国内初の円建てステーブルコイン承認
金融庁は、フィンテック企業JPYCが発行する日本円建てステーブルコイン「JPYC」を国内で初めて承認することが分かった。月内にも同社を資金移動業に登録し、その数週間後に販売が開始される見込みだ。日本経済新聞が報じた。
JPYCは1JPYC=1円の価値を維持するよう設計され、預金や国債などの流動性資産で裏付けられる。個人・法人は購入申し込み後に代金を振り込み、デジタルウォレットにJPYCが送金される仕組みだ。
国内では、SBIホールディングス傘下のSBIVCトレードが米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を扱っているが、円建てでの承認は初となる。
岡部氏の見解と金融政策への影響
JPYC発行会社代表の岡部氏は「JPYCは電子決済手段であり暗号資産ではない」と強調。日本円と連動するデジタル現金のような性質を持つと説明した。
また、米国の事例を引用しつつ、JPYCが普及すれば「日本国債を大量保有することになる」とし、国債市場に好影響を与える可能性を指摘。逆にステーブルコイン発行が進まない国では「国債金利が上昇する」と警鐘を鳴らした。
- 1JPYC=1円の価値を維持
- 裏付け資産:預金・国債など
- 暗号資産ではなく電子決済手段
- 日本国債市場への影響が期待される
今後の展望
岡部氏は8月25〜26日に東京で開催される大型カンファレンス「WebX 2025」にも登壇予定で、JPYCへの注目度は一段と高まる見通しだ。
参考資料: CoinPost
記事作成日: 2025年8月17日