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ビットコインに「8月の恐怖」警戒感、VIX指数が示すボラティリティ上昇の兆し

「最も荒れやすい月」に突入、米金融市場の動揺がBTCにも波及か

アメリカの株式市場における予想変動率を示すVIX指数が8月に急騰しやすいという歴史的傾向が、今年も暗号資産(仮想通貨)市場、とりわけビットコイン(BTC)の価格に大きな影響を及ぼす可能性がある。

この「恐怖指数」とも呼ばれるVIXは、S&P500指数の30日先のボラティリティを示す指標であり、株式市場の動揺が暗号資産市場にも波及する構造がある以上、VIXの動きはBTCにとっても無視できない存在だ。

VIXの8月急騰──過去15年で最も上昇率が高い月

VIX指数の特徴的な季節性(Barchart.com)
  • 過去15年で8月は平均+13.68%の上昇
  • 10年間で実際に上昇を記録
  • 2015年には135%の急騰を記録

7月末時点でVIXは14.92まで下落しており、これは約5カ月ぶりの安値水準。しかしこの「静けさ」は、例年通りなら8月の大きな上昇に転じる可能性があると、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のデータを引用したアナリストらは警告している

ビットコインはVIXの動きに連動しやすい

暗号資産市場のボラティリティは、株式市場、とりわけテック株のセンチメントに大きく依存している。ビットコインの30日間インプライド・ボラティリティ(予想変動率)もVIX指数と強い正の相関を示してきた

特に、株式市場の急落時には資産全体へのリスク回避姿勢が強まり、ビットコインも売られる展開となるケースが多い。これは「暗号資産はリスク資産」という位置付けがいまだに色濃く残っているためだ。

VIX上昇はBTC急変動のシグナルとなるか

「恐怖指数」であるVIXの急上昇は、投資家の心理がリスクオフへ傾く兆候でもある。もし8月にVIXが上昇トレンドへ転じれば、BTC価格の急変動、場合によっては急落の引き金となる可能性がある

実際、2024年11月以降、BTCのボラティリティ指標は一時的に沈静化していたが、VIXとの相関が再び強まりつつある兆候も見られている。

歴史は繰り返すのか──「静寂の後」に備えよ

現在の低VIXは一見市場の安定を示しているように見えるが、過去のデータが示すように「8月のVIX急騰」は珍しくない。その影響がビットコイン市場にも波及するリスクを見過ごすべきではない。

投資家は「恐怖指数」による市場心理の変化に注意を払いながら、価格の急変に備えることが求められる。

参考資料: CoinDesk JAPAN|ビットコインのボラティリティ警告:VIX指数の8月の上昇傾向が大幅な価格変動を示唆
記事作成日: 2025年7月29日

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