13年眠り続けた物理ビットコイン、500ドルが1000万ドル超に──歴史が生んだ驚異の収益
ビットコイン(BTC)の歴史の中で、まるで伝説のような投資が現実となりました。2025年、かつて500ドルで購入された物理ビットコインが換金され、その価値が1000万ドルを突破したのです。約13年間で200万%に迫る驚異的なリターンを生んだのは、ビットコイン黎明期の希少な収集品「カサシウスバー」でした。
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背景:カサシウスバーと「John Galt」氏の物語
換金の対象となったのは、100BTCが内蔵されたカサシウスバー。これは2011年、マイク・コールドウェル氏により発案・製造された物理ビットコインで、コインやバーに実際のビットコインが埋め込まれ、ホログラムの下に秘密鍵が隠されています。「John Galt」と名乗る保有者は、ビットコインが10万ドルを超えたタイミングで換金を決断しました。
「過去には物理コインのまま売却も検討したが、価値の高さゆえ信頼できる買い手は見つからなかった」
と同氏は語り、オークションなども検討したものの、最終的にビットコインそのものの価値を重視し換金に至ったとしています。
現状分析:物理ビットコインの価値と市場の評価
カサシウスコインは2013年、米国FinCENから資金移動サービスと見なされたことで製造が中止されました。それでもコレクターズアイテムとしての人気は根強く、現在も二次市場で高値取引が行われています。
- 購入当時の価格:500ドル
- 換金価値:1000万ドル超
- 換金されたカサシウスコイン枚数:1万枚以上
- 未換金のカサシウスコイン枚数:1万8000枚以上
今後の注視点
今回の換金は、歴史的なビットコイン投資の成功例であると同時に、物理ビットコインという収集品の価値と限界を改めて示したものです。今なお未換金のカサシウスコインが多数存在する中で、これらが市場に登場するタイミングや価格動向は、長期投資やデジタル資産の歴史を振り返る上でも注目に値します。
参考資料: Crypto Times|500ドルが1000万ドルに、13年眠った物理ビットコインが換金
記事作成日: 2025年7月2日
免責事項: 本記事は投資助言を目的としたものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。