リミックスポイント、代表取締役社長の役員報酬を全額ビットコインで支給へ──国内上場企業初の試み
暗号資産ビットコイン(BTC)を積極的に保有するリミックスポイントが、代表取締役社長の役員報酬を全額ビットコインで支給すると発表しました。これは国内上場企業として初の試みであり、「株主と経済的な運命を共にする体制を構築する」ことが狙いとされています。
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“株主と同じ船に乗る”というメッセージ
リミックスポイントでは、6月26日の株主総会を経て新たに代表取締役社長CEOに就任した田代卓氏(ビットポイント前社長)が、この報酬制度を採用。「報酬全額をBTCで受け取る意思決定は、株主と“同じ船に乗る”という意思表示」と語っています。
「ビットコインを通じて、経営者自身が株主の皆様と経済的な運命を共にすることにより、株主の皆様と経済的価値を共有する体制を構築します」──リミックスポイント
形式上は円で支給、同額のBTCを取得し受渡し
役員報酬の支給形式については、一旦日本円で支給したうえで、その全額に相当するBTCを市場価格で取得し、指定ウォレットに送付する方式を採用します。これは会社法や税務上の適切な整理を踏まえた対応と説明されています。
背景には「経営陣も株式を保有すべき」という株主の声がありますが、インサイダー取引規制の観点から自社株の適時保有が難しいという事情も。そこで「株価がBTC価格と連動しやすい」という同社の特性を活かし、BTC報酬という形で株主目線の経営を実現する方針です。
- 役員報酬をBTCで全額支給するのは国内上場企業で初
- 株主と「経済的な運命を共にする」ことを重視
- 形式上は日本円支給 → BTC取得 → ウォレット送付
- 現時点のBTC保有量は約1051BTC
今日のまとめ
- リミックスポイントが業界初のBTC報酬支給を導入
- 代表取締役社長の田代氏が“株主と同じ船に乗る”姿勢を強調
- 形式上は日本円支給だが、実質的にBTCを受け取る仕組み
- ビットコイン保有戦略の深化としても注目
参考資料: CoinDesk JAPAN|リミックスポイント、役員報酬を全額ビットコインで支給へ
記事作成日: 2025年7月8日