
2026年8月17日(月)から8月23日(日)のビットコイン(BTC)市場を振り返る週間まとめ記事です。
今週のBTC市場では、取引量とボラティリティの低下が続く一方、8月19日には米財務省による長期国債買い戻し枠拡大を受けて一時6万9,500ドル前後まで上昇しました。
また、米大手銀行シティグループが年内にBTC保管サービスを開始する方針を発表。国内では、8月23日に予定されたビットコインのハードフォーク「eCash」への対応として、ビットバンクがBTCの入出金を一時停止しました。
今週は、短期の価格上昇以上に、伝統金融によるBTC取り扱いの拡大とネットワーク分岐への対応が注目された1週間だったと整理できます。
- BTCが一時6万9,500ドル前後まで上昇した背景
- 低出来高・低ボラティリティが続くBTC市場の現在地
- シティグループがBTC保管サービスへ参入する意味
- 8月23日のeCash分岐と国内取引所の対応
- 来週確認すべき金利・規制・ネットワーク動向
目次
重要ニュース①|BTCは一時6万9,500ドル前後まで上昇
週初のBTC市場では、売買高と値動きの鈍化が続きました。
グレースケールの分析では、BTCの現物取引高と実現ボラティリティがサイクル安値まで低下。1カ月物のアット・ザ・マネー・インプライドボラティリティも32%と、年初来平均の42%を下回る水準まで低下しています。
同社は、現在の低活動状態について2023年夏の相場環境との類似性を指摘し、売り圧力が消耗している可能性を示しました。ただし、これだけで相場上昇を断定できるわけではありません。(出典:BITTIMES 2026/08/18)
その後、米財務省が長期国債の買い戻し上限を1回あたり20億ドルから少なくとも40億ドルへ引き上げる方針を公表するとBTCは急伸。一時6万9,500ドル前後まで上昇し、6月上旬以来の高値をつけました。(出典:BITTIMES 2026/08/20)

なぜ重要かBTCが上昇した背景には、暗号資産固有の材料ではなく、米国債市場の流動性対策というマクロ要因がありました。
一方で、出来高とボラティリティは低水準です。価格が上昇したことと、市場参加者が本格的に戻ったことは同じではありません。
今後は6万9,000ドル台を維持できるかに加え、現物市場の出来高が回復するかを確認する必要があります。
重要ニュース②|シティグループ、年内にBTC保管サービス開始へ
米大手銀行シティグループは8月18日、機関投資家向けの次世代カストディサービス「Custody+」を発表しました。
新サービスでは、株式や債券など従来型資産とデジタル資産を一元的に管理する仕組みを構築し、ビットコインを皮切りに暗号資産の保管サービスを年内に開始する方針です。
シティは従来型の資産保管サービスを提供する世界的な金融機関であり、そのインフラにBTCが組み込まれることで、機関投資家が既存の金融システム内でBTCを管理しやすくなる可能性があります。(出典:BITTIMES 2026/08/19)

なぜ重要かこれまで機関投資家がBTCへ投資する際には、ETFや専門カストディ企業などを利用するケースが中心でした。
大手銀行が直接BTCの保管に対応すれば、既存の株式・債券と同じ管理基盤の中で暗号資産を扱える環境が広がります。
BTC価格だけでなく、誰がBTCを安全に保管できるのかという金融インフラの変化も、中長期的な採用拡大を見るうえで重要です。
重要ニュース③|ビットコイン「eCash」分岐、国内取引所も対応
8月23日、ビットコインから新たなチェーンを分岐させるハードフォーク計画「eCash」のAlpha段階が予定されました。
eCashはドライブチェーン技術の導入を目指すプロジェクトで、従来予定されていた一括移行ではなく、3段階で展開する方式へ変更されています。(出典:CoinPost 2026/08/08)
国内取引所ビットバンクは、この分岐に伴うリプレイ攻撃などのリスクを考慮し、8月21日17時頃から24日19時頃までBTCの入出金を一時停止すると発表しました。
ビットバンクは、新たに生まれる予定のECXについて、記事公開時点では取り扱いを決定していません。(出典:CoinPost 2026/08/19)
なぜ重要かハードフォークでは、同じ取引情報が複数チェーンで有効になる「リプレイ」などの問題が発生する可能性があります。
今回のeCashはBTC本体の価値や既存チェーンが消滅するという意味ではありませんが、入出金停止など利用者の実務に直接影響するため、取引所の公式発表を確認することが重要です。
その他の注目ニュース
来週の動き予想
① 6万9,000ドル台を維持できるか
今週は米国債市場の流動性対策をきっかけにBTCが上昇しました。
ただし、出来高・ボラティリティは依然として低いため、価格上昇が継続するには現物市場の取引活発化が必要になる可能性があります。
② 伝統金融によるBTC参入の広がり
シティグループによるカストディ参入は、機関投資家向けBTCインフラの拡大を示す動きです。
他の大手銀行や証券会社でも同様のサービスが広がるかが、中長期の注目点になります。
③ eCash分岐後のネットワーク状況
eCashのAlpha開始後は、新チェーンが計画どおり稼働するか、取引所の入出金が正常に再開されるかを確認する必要があります。
ECXの付与や取り扱いについては各取引所で対応が異なる可能性があるため、推測で判断せず公式発表を確認してください。
※以上は公開情報を基にしたビットコイン予備校編集部の見解であり、BTC価格の上昇・下落を保証または断定するものではありません。
今週のまとめ
- BTC市場:低出来高・低ボラティリティが続く中、一時6万9,500ドル前後まで上昇
- マクロ:米財務省の長期国債買い戻し枠拡大がBTC上昇の材料に
- シティ:年内に機関投資家向けBTC保管サービスを開始予定
- eCash:8月23日にAlpha段階開始予定、ビットバンクはBTC入出金を一時停止
- 機関投資家:ブラックロックはBTCの長期投資意義を再確認
- 来週:6万9,000ドル台の維持、取引量、eCash後の状況、金融機関参入が焦点
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