
2026年7月27日(月)から8月2日(日)の仮想通貨市場を振り返る週間まとめ記事です。
今週のビットコインは、週初に6万5,000ドル前後で推移したあと、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過しても上昇の勢いが続かず、週後半には円建てで一時992万円前後まで下落しました。その後は8月2日に1,030万円付近まで戻したものの、明確な方向感は生まれていません。
また、米国の暗号資産市場構造法案「CLARITY(クラリティー)法案」を巡る協議が続く一方、ビットコイン専門ハードウェアウォレット「コールドカード」に関連する大規模な流出被害も明らかになりました。
今週の核心は、「FOMCを通過しても買い材料が不足し、規制と安全性への警戒が残った」という点です。
- BTCがFOMC通過後も上昇できなかった理由
- 7月27日から8月2日までのBTC・ETHの値動き
- コールドカード関連で分析された流出被害の規模
- クラリティー法案の審議がどこまで進んでいるのか
- 来週確認すべき金融政策と米国規制のポイント
- BTC:週初は6万5,000ドル前後、週後半に円建てで992万円前後まで下落
- FOMC:政策金利を3.50〜3.75%で据え置き
- 市場心理:据え置きは織り込み済みで、BTCの上昇材料にはならず
- 安全性:コールドカード関連で1,082.65BTCの流出被害が分析される
- 米国規制:クラリティー法案の倫理条項を巡る協議が継続
目次
重要ニュース①|FOMC通過後もBTCは上値の重い展開
週初の動き
7月27日時点のBTCは6万5,000〜6万5,200ドル前後、ETHは1,910〜1,945ドル前後で推移していました。
米国とイランによる一時的な攻撃停止を受け、原油価格が下落。インフレへの警戒が和らいだことで、週初は株式や暗号資産を買い戻す動きが見られました。(出典:Crypto Times 2026/07/27)
FOMC後の動き
日本時間7月30日深夜、FOMCは政策金利を3.50〜3.75%で据え置きました。
声明では、経済活動は堅調に拡大している一方、インフレ率は目標の2%を上回っているとの認識が示されました。BTCはFOMC発表前後で大きく動かず、6万ドル台前半から半ばのレンジ内で推移しました。(出典:Crypto Times 2026/07/31)
8月1日時点では、BTCは992万円前後、ETHは約29.4万円まで下落。8月2日にはBTC円相場が1,030万円付近まで戻しましたが、週初の水準を明確に上回るには至っていません。(出典:Crypto Times 2026/08/01)
なぜ重要か金利据え置きは市場の想定内だったため、発表そのものは新たな買い材料になりませんでした。
BTCが再び上昇するには、単なる据え置きではなく、インフレ鈍化や今後の金融引き締め終了を示す材料が必要です。FOMCを通過しただけでは相場の方向性は変わらなかったと整理できます。
重要ニュース②|コールドカード関連で1,082BTC流出と分析
ビットコイン専門ハードウェアウォレット「コールドカード」の旧モデルや旧ファームウェアに関連する脆弱性を巡り、大規模な流出被害が分析されました。
ギャラクシー・リサーチによると、1,196件のアドレスから1,082.65BTCが流出し、被害額は約110億円相当に達したとされています。
複数の流出取引で同一の手数料設定が使用されていたことなどから、攻撃者が自動化された方法で資金を移動させた可能性が指摘されています。(出典:CoinPost 2026/08/01)
一方、公開情報だけでは、個々の被害がすべて同じ原因で発生したと断定することはできません。対象端末やファームウェア、シード生成方法によって状況が異なる可能性があります。
なぜ重要かハードウェアウォレットは秘密鍵をオフラインで管理できるため、安全性の高い保管方法として利用されています。
しかし、端末がオフラインでも、シード生成やファームウェアに問題があれば資産を失う可能性があります。自己管理では、購入した端末を放置せず、公式のセキュリティ情報と更新状況を継続的に確認することが必要です。
重要ニュース③|クラリティー法案、成立時期は依然不透明
米国では、暗号資産市場の監督権限や事業者ルールを定める「クラリティー法案」の協議が続きました。
上院議員からホワイトハウスへ、政府高官による暗号資産事業への関与を規制する倫理条項の妥協案が送付されたと報じられています。
ただし、妥協案の具体的な内容は公表されておらず、上院本会議での採決日程や法案成立に必要な支持が確保されたわけではありません。(出典:Crypto Times 2026/07/31)
また、米SECのポール・アトキンス委員長は、同法案が成立しない場合、SEC独自の規則を策定する可能性にも言及しています。(出典:CoinPost 2026/07/30)
なぜ重要かクラリティー法案は、SECとCFTCの役割分担や暗号資産事業者の登録ルールを明確にする可能性がある法案です。
規制の明確化は企業や機関投資家の参入を後押しする可能性がありますが、現時点では成立していません。協議の前進と法案成立は別として考える必要があります。
ETH(イーサリアム)の値動き
今週の動き
ETHは7月27日時点で1,910〜1,945ドル前後、7月28日時点では約30.7万円で推移していました。(出典:Crypto Times 2026/07/28)
8月1日には約29.4万円まで下落しました。BTCと同様に、FOMCを通過しても明確な上昇材料が生まれず、週後半は上値の重い展開となりました。
一方、7月30日にはイーサリアムのメインネット稼働から11周年を迎えました。ステーブルコイン、DeFi、トークン化資産の基盤として成長してきた一方、手数料収入の減少や供給構造の変化など、新たな課題も指摘されています。(出典:Crypto Times 2026/08/01)
来週、ここを見てください
ETHでは、30万円前後を回復できるかに加え、BTCに対する相対的な強さを確認してください。
ETH単独の材料が出ても、BTCや米国株が下落する局面では価格が押される可能性があります。価格だけでなく、ETFフローやオンチェーン活動も合わせて見る必要があります。
その他の注目ニュース
- 円高がビットコイン円建価格を圧迫、クラリティー法案停滞も重し
- 米国債利回りが仮想通貨キャリートレードを上回る状況
- 日立、暗号資産AML実証で実用性を確認
- ビットコイン短期保有者の実現時価総額が高値から62%減
来週の動き予想
① 米国の雇用・物価指標
FOMC後の市場では、今後の金融政策を判断する材料として雇用と物価指標が重視されます。
インフレや雇用が予想以上に強ければ、金融引き締めが長期化するとの警戒からBTCの上値が重くなる可能性があります。反対に、経済指標が弱まれば、利上げ懸念の後退が買い材料になる可能性があります。
② クラリティー法案の議会日程
法案の具体的な条文や採決日程が公表されるかを確認してください。
協議に関する報道だけでなく、上院の正式な議事日程と採決結果を確認する必要があります。
③ BTCの6万ドル台維持
BTCは6万ドル台前半から半ばのレンジ内で推移しています。
6万ドル台を維持できれば下値の堅さが意識されますが、割り込んだ場合は売りが加速する可能性があります。
④ ウォレットの安全対策
コールドカード利用者は、使用している端末とファームウェアのバージョン、シードの生成方法、公式の対応情報を確認してください。
秘密鍵やシードを確認目的でオンラインサービスへ入力してはいけません。
※以上はビットコイン予備校編集部の見解です。
今週のまとめ
- BTC:週初は6万5,000ドル前後、8月1日には円建てで992万円前後まで下落
- FOMC:政策金利を3.50〜3.75%で据え置き
- 市場反応:据え置きは織り込み済みで、BTCの明確な上昇材料にはならず
- コールドカード:1,196件のアドレスから1,082.65BTCが流出したと分析
- クラリティー法案:倫理条項の協議は続くが、成立時期は未確定
- ETH:週初の1,900ドル台から、8月1日には円建てで約29.4万円へ下落
- 来週:米経済指標、クラリティー法案、6万ドル台の維持、ウォレット対策が焦点
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