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ビットコインは史上最高値付近で推移も、「メモリプール」はほぼ空に

暗号資産ビットコイン(BTC)は依然として史上最高値付近で堅調に推移しているにもかかわらず、ブロックチェーンの根幹となるネットワーク活動には気になる兆候が現れています。注目されているのは、未承認取引を一時的に保管する「メモリプール(mempool)」の取引数が歴史的な低水準にあることです。

ユーザー離れ?メモリプールが“空”に

5日時点でのメモリプール内の未処理取引数はわずか約5,000件、その後1万5,000件へと増加しましたが、2024年末の15万件超と比べるとわずか1/10に過ぎません。ビットコインが10万ドルを超える高値圏にあるにも関わらず、ネットワーク上の活動量は明らかに低迷しています。

「簡単に言えば、ビットコインの実際のユーザーはほぼ全員いなくなってしまった。しかも史上最高値の時に!」──Dash Joël Valenzuela氏

このように、バレンズエラ氏はマイナーの手数料収入が減少している点も踏まえ、ネットワークの「危機的状況」を指摘。実需の伴わない価格高騰に対して、持続可能性への懸念が高まっています。

注目のデータ
  • 5日時点のメモリプール取引数:約5,000件
  • 本記事執筆時点:1万5,000件
  • 2024年末の取引数:15万件超
  • 3月以降の取引数変動:3,000〜3万件

個人投資家の不在が明るみに

データ分析企業AlphractalのCEO、ジョアン・ウェドソン氏はこの状況を「個人投資家の参加が不足している明確な兆候」と述べています。

「メモリプールの取引数が再び増加し始めたら、それは個人投資家が戻ってきた明確な兆候だ」──Alphractal Joao Wedson氏

つまり、ネットワーク利用の活発化=草の根的な需要復活と捉えられており、投資家の関心が再び高まる兆しとして監視されている重要指標と言えるでしょう。

今日のまとめ

  • ビットコインは高値圏を維持するも、ネットワーク利用は低調
  • メモリプールの未承認取引数が過去と比べ大幅減少
  • 個人投資家の不在がネットワーク活動の停滞要因に
  • 実需を伴わない価格高騰に対する懸念も浮上

参考資料: CoinDesk JAPAN|メモリプール取引数の異変
記事作成日: 2025年7月7日

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