本記事では、イーサリアム(ETH)について簡単に紹介いたします。
まず初めに、日本の呼称では『イーサリアム・イーサ・ETH』などとすべて同一の認識で呼ばれていますが、
- イーサリアム:プラットフォームの名称(ヴィタリック・ブテリン氏開発)
- イーサ(ETH):プラットフォーム内で使用される仮想通貨
正確には上記の意味合いとなりますので覚えておいて下さいませ。
かくゆう筆者も上記の認識があまり分からずに、仮想通貨に対して『イーサリアム・イーサ』と呼んでいました。
目次
2020年12月次世代イーサリアム(ETH2.0)へアップデート開始
2020年のDeFi市場の多くはイーサリアムを用いた技術が主流となっております。その為、トランザクションが渋滞し柔軟な対応が迫れらています。
その根本的な問題解決がETH2.0へのアップデートと言われています。
イーサリアムのマージ(The Merge)とは?
※2022年9月15日に完了
イーサリアムの「The Merge(マージ)」はコンセンサスアルゴリズム(取引承認)を変更するイーサリアムの歴史上最も重要なアップグレードとしても注目されていました。
- 従来)プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work/PoW)
- 今後)プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake/PoS)
またマーケットにて多くの誤解が発生していた事から、イーサリアム財団は以下のような説明をしておりました。(2022年8月17日)
※具体的な誤解例:『ガス代が安くなる・取引が速くなる・ステーキングAPRがマージ後3倍になる』など
- ノードを動かす為には32ETHのステーキングが必要
- The Mergeでガス代が安くなる
- マージ完了後に取引が速くなる
- The MergeでステークしたETHを引き出すことが可能
- バリデータはShanghaiアップグレードまで流動性のあるETH報酬を受け取れない
- 出金が可能になるとステイカーが一斉に撤退
- ステーキングAPRはマージ後3倍になると予想
- マージによってチェーンのダウンタイムが発生
ETHW誕生|ハードフォークにて(マージによる)
- 既存のETH保有者:ETHS
- ハードフォーク後:ETHW(EthereumPoW)
既存のETH保有者には、同等枚数の『ETHW』が配布されます。
しかし一部の取引所では、『ETHW』に対応しない声明が発表されておりますので、ご利用の取引所などにご確認されることをオススメいたします。
日本国内の多くの取引所では、『ETHW』配布に対応はしているようです。
※以下は2017年2月執筆時の内容(700種類ほど)
仮想通貨のイーサリアムの特徴や内容
仮想通貨(暗号資産)と呼ばれる通貨は、2021年5月現在5,000種類以上を越えています。
もちろんその価値はさまざまであり、ビットコインが一番有名ではありますがイーサリアムも独自の価値を生み出しています。
仮想通貨の中でイーサリアムはご存知ですか?
仮想通貨ではビットコインが一番有名ですが、イーサリアムも注目されされていきます。
それでは早速、仮想通貨のイーサリアムの特徴や内容を紹介していきます。
是非、参考にしてみてくださいね。
仮想通貨イーサリアムの歴史の内容
参照元URL genxnotes.com
イーサリアムは、イギリスのイーサリアム・プロジェクトにより開発が進められています。
仮想通貨ビットコインのブロックチェーンをそのまま利用するという形ではなく、機能を拡張した独自のブロックチェーンを作っています。
イーサリアムはブロックチェーンを新たに作って、チューリング完全な言語(どんなアルゴリズムでも記述を可能にすること)を開発しているプロジェクトです。
ビットコインの場合は基本的にBTCの移転しか記述できませんが、トランザクションの状態変化を記述できます。
そこでトランザクションの一部の出力に色付けし、ビットコイン以外の、金・株式・証券、既存通貨などのあらゆる資産を紐づけしていきます。
ブロックチェーンをさまざまな資産移転の為の基盤となるプラットフォームに使用するという、カラードコインと呼ばれるアイデアが生まれてきました。
カラードコインは、ビットコインのブロックチェーンに他の通貨を含むデジタル資産の情報を埋め込んで、ビットコインネットワークの規模と信頼により新しい資金や資産の移転を目指していました。
既存の仮想通貨ビットコインの仕組みを変えずに、カラーどコインは新たな機能を実現する場当たり的な解決方法になってしまいます。
そのため、ビットコインの価格変動や制約の影響を受けてしまい根本的な解決にはならないと言えます。
そこでイーサリアムは、カラードコインと同じように、多様なデジタル資産を作り出すことができ、スマートコントラクト(契約の自動化)の為の仮想通貨の基盤となることを目指して生まれました。
カラードコインと違いゼロから設計されています。
そのため、カラードコインに比べるとデジタル資産を記述する自由度がかなり向上した仮想通貨のプラットフォームになっています。
これは金融の領域に限らず、コンピューターが社会において果たしてきた役割の多くを担える可能性があるということです。
仮想通貨イーサリアムの特徴と使い道は?
参照元URL ethfans.org
金融業界が仮想通貨であるイーサリアムを採用するか、リップルコインを採用するか、またはその他の通貨なのか、その動向の成り行きはまだわかりません。
しかし、スマートコントラクトを利用すると金融業界でも各方面での自由化が進む可能性があります。
例えば、現在の金融取引は多くの多層階の集中型元帳を必要としています。
銀行口座を用いた振込は、支店、本店、全銀ネット、日銀ネットという各段階の元帳を経由していますよね。
これに対して、ブロックチェーンを使った仮想通貨の送金は単一のブロックチェーンを更新することで実現することができます。
集中管理の為の特別な機関や、請け負うバックアップ施設、運営や設立のコストもかかりません。
証券業界もブロックチェーンを利用することにより、多階層の元帳を介さず、一連の流れを自動化させることができます。
例えば、証券と資金の双方がブロックチェーンで取引されていれば、証券の受け渡しと資金決済の同時化が仮想通貨によって可能になります。
現在、証券取引には証券の引渡しと代金の支払いを相互に条件を付けています。
このDVPも集中決済機関においてではなく、市場参加者が共通の元帳へ同時記帳することで実現できます。
この場合、売買契約の成立と同時に受け渡しも資金決済も完了することから、証券のそれぞれすべての決済が可能になります。
現在、証券取引がナノ秒単位の高速化がされていますが決済には数日を要します。
イーサリアムの技術により、これが革命的に高速化される可能性があります。
また、投資家の決済能力に不安がある為、注文は証券会社名義で取引所で処理され、清算機関の利用によりカウンターパーティーリスクの最小化が図られています。
イーサリアムにより即時グロス決済が可能になればこうした仕組みも必要なくなります。
更に、株式取引なら売買契約成立と同時に発行会社の株主名簿が書き換わり、配当も直接株主のウォレットに送金され、議決権もブロックチェーン上で行えるかもしれません。
このように仮想通貨のブロックチェーンとスマートコントラクトを組み合わせた技術は、金融サービスを根底から覆す要素を秘めています。
ウェブとオンラインバンキングが登場して金融サービスは進化し、顧客の利便性は上がりました。
この革新によって銀行はオペレーションやコスト構造を変化させ、顧客に提供するサービスを向上することができました。
ブロックチェーン技術は、これと同様のインパクトをもたらすのではないでしょうか。
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■イーサリアムのステーキングが可能
あとがき
いかがでしたか?
イーサリアムには近い将来、世界にもたらす影響は大きいと言えます。
すぐの実現は難しいかもしれませんが、今後目が離せない仮想通貨になりそうですね。
今回は、仮想通貨のイーサリアムの説明と特徴や内容を紹介しました。
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