イーサリアムの「メガクジラ」が静かに買い増し──次の上昇局面に向けた兆しか
2025年7月現在、イーサリアム(ETH)に対して大口投資家「メガクジラ」たちの買い姿勢が顕著になっています。過去に大規模な上昇を演出した蓄積パターンと類似した動きが観測されており、価格チャートにも強気なシグナルが表れ始めています。本記事では、その背景、現状の分析、今後の注視点を解説します。
目次
背景:過去ラリーを超えるペースでの買い増し
オンチェーン分析プラットフォームGlassnodeのデータによれば、1万ETH以上を保有する「メガクジラ」のアカウントが2024年10月から2025年6月末までの約9カ月間で、ETH保有量を9.31%増加させました。これは2022年の蓄積期と比較しても約2倍のスピードであり、当時ETHは約1000ドルから1950ドルまで急騰しています。
「今回の蓄積ペースは2020年や2022年の前回ラリー期を上回っており、今後の大きな価格上昇の可能性を示唆している」
と分析されており、現在の相場環境でも価格に先行してクジラが静かに買い増しを続けている点は注目に値します。
現状分析:テクニカルチャートも強気を示唆
イーサリアムの日足チャートでは、「強気ペナント」パターンが形成されており、継続的な上昇のシナリオが視野に入っています。このペナントは一度の上放れと下抜けを否定されながらも、安定した保ち合いを維持しており、非常に強固な基盤を築いていると見られています。
- メガクジラのETH保有量:3756万ETH → 4106万ETH(+9.31%)
- 直近の主要蓄積ゾーン:2500〜2536ドル(345万ETH以上)
- テクニカル上のターゲット:8月までに3400ドル、強気予想では年末に5000ドル
今後の注視点
今回の蓄積局面は、依然としてメディアで大きく報じられていない「静かな買い増し」に留まっています。しかし、過去の事例から見てもこのようなフェーズは、次の強気相場への序章である可能性が高く、今後数週間から数カ月で価格が上昇トレンドへ転換する契機になると予測されています。
特に、投資ファンドやETF経由での資金流入が継続すれば、ETH市場全体の需給バランスに影響を与える可能性があります。テクニカルパターンのブレイクアウトとメガクジラの動きが一致した場合、市場に与えるインパクトは非常に大きいでしょう。
参考資料: Cointelegraph Japan|イーサリアムのメガクジラが急速に買い増し
記事作成日: 2025年7月9日