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2026年10月5日(月)〜11日(日)の、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の動きをまとめた週間まとめです。

今週いちばん大きな出来事は、週の半ば(10月7日〜9日)にBTCとETHがそろって下がり、米国のETFからも両方でお金が出ていったことでした。BTCは一時8万ドル台前半まで下がり、1週間ではBTCが約2.6%、ETHが約7.1%の下落で終わりました。

今週は、BTC・ETHとも下がり、とくにETHの下げが大きかった1週間でした。

この記事でわかること
  • BTCとETHの1週間の値動き
  • 週の半ばの下落で、何が重なっていたのか
  • BTC・ETHそれぞれで、今週何が変わったか
  • 来週、何を確認すればいいか

今週の値動き

BTCETH
始値
(10/5 0時)
85,276ドル2,697ドル
高値86,996ドル
(10/5 10時台)
2,739ドル
(10/5 8時台)
安値80,315ドル
(10/9 2時台)
2,405ドル
(10/9 2時台)
終値
(10/11 24時)
83,047ドル2,505ドル
1週間の騰落率−2.6%−7.1%

時刻はすべて日本時間。価格は米国の暗号資産取引所Coinbaseの公開データ(1時間足)から集計し、別の取引所Krakenのデータとも照合しています。

BTC・ETHとも、週の初日(10月5日)に週の高値をつけ、10月9日の2時台に同じ時間帯で週の安値をつけました。いちばん大きく動いたのは10月7日で、この1日でBTCは約4.2%、ETHは約5.9%下がっています。週末(10日・11日)はどちらも小さな動きでした。下げ幅は、BTCの約2.6%に対してETHは約7.1%と、ETHがBTCの2倍以上下がりました。

今週いちばん大きかった出来事:週の半ばにBTC・ETHがそろって下落

先週末にBTCは8万5,000ドルを上回っていましたが、10月7日に8万5,000ドルを割り込み、10月9日の未明には8万315ドルまで下がりました。ETHも同じ時間帯に2,405ドルまで下がっています。

下落の背景について、bitbankのアナリストは、次のような事情が重なったと分析しています(CoinPost掲載の寄稿)。

  • 米国の景気の指標:7日の東京時間に、強めの米国の景気指標(PMI)が出たこと
  • 原油高と中東情勢:8日にかけて中東情勢の緊迫化で原油高が進んだこと
  • 借りたお金で買っていた人の売り:値上がりを見込んでいた取引(ロング)の手じまいの売りが続いたこと

同じ時期には、米国のBTC・ETHの現物ETF(証券会社の口座で投資できる上場投資信託)からも、そろってお金が出ていきました(米国時間10月7日はBTCで約4.85億ドル、ETHで約1.61億ドルの流出)。また、米国時間10月7日には、FRB(米国の中央銀行にあたる組織)が9月の会合の議事要旨を公表し、参加者の多くが「年末までにもう一度の利上げが適切になる可能性が高い」と見ていたことが分かりました。

初心者にとっての意味
景気の指標が強かったり、原油が値上がりしたりすると、物価が下がりにくくなり、金利が高いまま続くと考えられやすくなります。金利が高いと、利息を生まないBTCやETHには向かい風とされます。さらに、借りたお金で買っていた人の売りが重なると、下げが一気に大きくなることがあります。

今週の下落については、もう一つ注意したいことがあります。

注意点
  • 上に挙げた事情は、アナリストの分析と、同じ時期に起きた出来事です。下落の原因をどれか一つに決めることはできません。
  • 週末の10日・11日は、BTC・ETHとも小さな動きにとどまり、下げ止まったかどうかはまだ分かりません。

BTC:今週変わったこと

① ETFのお金の流れが、流入から流出に変わった

米国で売買されているビットコインの現物ETFは、今週1週間で約6.79億ドルの流出でした。先週は約2.41億ドルの流入だったので、流れの向きが変わった週です。

米国時間BTC現物ETF
10/5(月)−0.90億ドル
10/6(火)+1.19億ドル
10/7(水)−4.85億ドル
10/8(木)−2.44億ドル
10/9(金)+0.21億ドル
1週間の合計−6.79億ドル

流出の大半は、価格が大きく下がった10月7日と8日の2日間に集中しています。金曜日には、わずかながら流入に戻りました。

初心者にとっての意味
ETFへのお金の出入りは、米国の投資家がBTCを買い増しているか、手放しているかを見る手がかりの一つです。今週は、価格が下がった日に流出が大きくなりました。流出が来週も続くのか、金曜日のように流入へ戻るのかを見ておきましょう。

② 大口の企業による買い増しは続いた

BTCを大量に保有することで知られる米国企業Strategy(ストラテジー)は、10月1〜4日に334BTCを約2,870万ドル(1BTCあたり平均約8万5,839ドル)で買い増し、保有量が84万8,000BTCになったと報じられています。3週続けての買い増しですが、前の週の1,665BTCより少なくなりました。また、米国企業Strive(ストライブ)も、9月28日〜10月2日に2,000BTCを約1.69億ドルで買い、保有量が29,462BTCになったと報じられています。

初心者にとっての意味
企業が会社のお金でBTCを買う動きは、BTCへの需要の一つです。ただし、一社の買い増しで価格が決まるわけではありません。ETFからお金が出ていった週にも、企業の買いは続いていた、という点を押さえておきましょう。

③ 高値の場面での利益確定と、損を出しての売りが目立った

データ分析会社のSantiment(サンティメント)によると、BTCが8万7,000ドル台まで上がった10月初めに、BTCを売って確定した利益が1日で約10.3億ドルと、2026年で2番目の大きさになったと報じられています。また、CryptoQuant(クリプトクアント)は、買ってから155日未満の短期の保有者が、買った値段を下回ったまま取引所へ送ったBTCが24時間で2万9,100BTCとなり、6月以来の多さになったとしています。

初心者にとっての意味
取引所へBTCを送るのは、売るための準備であることが多いとされます。高値で利益を確定する人と、下がった場面で損を出して手放す人の両方が増えていたことになります。こうしたデータは、下落の時期に「誰が売っていたのか」を考える手がかりになります。

ETH:今週変わったこと

① ETFからの流出が9営業日続き、今年2番目に大きい週になった

米国のイーサリアム現物ETFは、今週1週間で約5.42億ドルの流出でした。週ごとの合計で見ると、1月19日の週(約6.01億ドルの流出)に次いで、2026年で2番目に大きい流出です。

米国時間ETH現物ETF
10/5(月)−0.51億ドル
10/6(火)−2.02億ドル
10/7(水)−1.61億ドル
10/8(木)−0.73億ドル
10/9(金)−0.56億ドル
1週間の合計−5.42億ドル

ETHのETFは、9月29日から10月9日まで9営業日続けて流出しています。BTCのETFが10月6日と9日に流入へ戻ったのに対し、ETHは5日間すべてが流出でした。

初心者にとっての意味
今週ETHの下げがBTCより大きかったことと、ETFからの流出が毎日続いたことは、同じ週に重なっています。BTCとETHのETFを並べて見ると、投資家のお金がどちらから離れているのかが分かります。

② ETHを大量に持つ企業が、「発行量の5%」の目標の99%まで来た

ETHを会社の資産として大量に保有する米国企業BitMine(ビットマイン)は、10月5日の発表で、保有量が6,016,414ETH(米国時間10月4日時点)になったと公表しました。ETH全体の発行量(約1億2,210万ETH)の約4.9%にあたり、「発行量の5%を持つ」という目標の99%まで来たとしています。1週間で増えたのは15,112ETHで、前の週(17,362ETH)より少なくなりました。

初心者にとっての意味
一つの企業が発行量の約5%を持つため、その企業の買い方の変化は、ETHの需要を考えるうえで見ておきたい数字です。目標まであと少しになり、目標に届いた後も買い続けるのかが、今後の確認点です。

③ ヴィタリック氏が、AIによる暗号の解読に備える考えを示した

イーサリアムの考案者ヴィタリック・ブテリン氏は10月8日、AIによって数学の研究が速く進むと、今の暗号の仕組みの安全性が想定より早く弱まるおそれがあるとXに投稿したと報じられています。そのうえで、今すぐ慌てて新しいウォレットへ資金を移すことは勧めないとし、移し替えの失敗で失われた資金は、これまでのハッキング被害の合計より多いと注意を呼びかけたとされています。

初心者にとっての意味
「暗号が破られるかもしれない」というニュースを見ると、すぐに資金を動かしたくなるかもしれません。ですが、送り先の間違いなど、移し替えそのものにも危険があります。開発者の側で対策が話し合われている段階なので、慌てずに続報を待つのが基本です。

来週確認すること

  1. 毎日:ETFのお金の流れ(BTC・ETHとも)
    今週はBTC・ETHとも流出で、ETHは9営業日続けて流出しました。ETHの流出が止まるか、BTCが流入へ戻るかを確認します。Farside Investorsのサイトで、米国の営業日ごとの数字を見られます。
  2. 10月14日(水)21時30分:米国の物価の指標(CPI)の発表
    FRBの議事要旨では、参加者の多くが年末までの追加の利上げを見込んでいました。10月27〜28日の会合の前に出る物価の数字で、その見方が強まるか弱まるかを見ます。翌15日(木)21時30分には、企業どうしの取引の物価(PPI)も出ます。米国労働統計局の発表予定表で確認できます。
  3. 毎週月曜(米国時間):BitMineの保有量の発表
    BitMineは毎週月曜に保有量を発表しています。「発行量の5%」の目標に届いたか、届いた後も買い続けるかを確認します。同社の発表(PR Newswire)で見られます。
今週のまとめ
  • 週の半ば(10月7日〜9日)にBTC・ETHがそろって下落し、BTCは一時8万315ドルまで下がった
  • 1週間では、BTCが約2.6%、ETHが約7.1%の下落と、ETHの下げが大きかった
  • BTCのETFは約6.79億ドルの流出に変わった。企業の買い増しは続いた
  • ETHのETFは約5.42億ドルの流出で、2026年で2番目に大きい週。9営業日続けて流出
  • 来週は、ETFのお金の流れと、14日の米国の物価の指標(CPI)を確認

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