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2026年9月21日(月)〜27日(日)の、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の動きをまとめた週間まとめです。

今週は、週明けの月曜日にBTC・ETHとも大きく値上がりし、米国のビットコインETFには2026年でいちばん多い1週間の資金が流れ込みました。9月22日の早朝に週の高値をつけた後は少しずつ下がりましたが、1週間ではBTCが約4.8%、ETHが約4.0%の上昇で終わりました。

今週は、週明けの急上昇でついた勢いを、週の後半に少し手放しながらも、BTC・ETHとも値上がりして終えた1週間でした。

この記事でわかること
  • BTCとETHの1週間の値動き
  • 週明けに価格が急に上がった理由と、「強制決済」の仕組み
  • BTC・ETHそれぞれで、今週何が変わったか
  • 来週、何を確認すればいいか

今週の値動き

BTCETH
始値
(9/21 0時)
80,640ドル2,585ドル
高値87,397ドル
(9/22 5時台)
2,807ドル
(9/22 5時台)
安値80,571ドル
(9/21 6時台)
2,585ドル
(9/21 0時台)
終値
(9/27 24時)
84,520ドル2,687ドル
1週間の騰落率+4.8%+4.0%

時刻はすべて日本時間。価格は米国の暗号資産取引所Coinbaseの公開データ(1時間足)から集計し、別の取引所Krakenのデータとも照合しています。

今週の値上がりは、ほとんどが週の初日に起きました。9月21日(月)の1日だけで、BTCは約6.4%、ETHは約5.9%上がっています。どちらも日本時間9月22日の5時台に週の高値をつけ、その後は週末にかけて少しずつ下がりました。週の終値は、高値と比べるとBTCが約3.3%、ETHが約4.3%低い水準です。週の安値はBTC・ETHとも週の始まり付近で、週の中で始値を大きく下回る場面はありませんでした。

今週いちばん大きかった出来事:週明けの急上昇と「強制決済」の連鎖

日本時間9月21日(月)、BTCとETHは同じ時間帯にそろって大きく上がりました。米国の暗号資産ニュースサイトCoinDeskは、この日の値動きについて、次のような事情が重なったと報じています。

  • 原油価格の下落:北海ブレントが4日続けて下がり、ここ3か月でいちばん長い下落になったこと
  • 株式などへの買い:週の後半に予定されていた米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談を前に、株式など値動きのある資産を買う動きが広がったこと
  • 強制決済の連鎖:値下がりに賭けていた取引が次々に強制決済されたこと。1時間で約3億1,300万ドル分の取引が強制決済され、そのうち3億ドル余りが値下がりに賭けていた側、BTCだけで約2億2,600万ドルだったとされています

同じ日(米国時間9月21日)には、米国のビットコインETFに約9.99億ドルが流れ込み、今週でいちばん多い流入の日になりました。

初心者にとっての意味
暗号資産の取引では、借りたお金を使って「値下がりすると得をする」取引をする人がいます。価格が逆に上がって損失が一定の水準を超えると、取引所がその取引を強制的に終わらせます(強制決済)。このとき自動的に「買い戻し」が起きるため、価格がさらに上がり、次の強制決済を呼ぶことがあります。

今週も、22日早朝の高値の後は、週末にかけて少しずつ下がりました。

注意点
  • 価格が上がった原因を、どれか一つに決めることはできません。上に挙げたのは、報道が伝えている「重なった事情」です。
  • 強制決済の連鎖で起きた急な値上がりは、勢いがそのまま続くとは限りません。「急に上がった日」のニュースを見たら、その後の数日の動きもあわせて確かめましょう。

BTC:今週変わったこと

① ETFへの流入が、2026年でいちばん多い1週間になった

米国で売買されているビットコインの現物ETF(証券会社の口座でBTCに投資できる上場投資信託)には、今週5営業日すべてでお金が流れ込みました。1週間の合計は約23.86億ドルで、2026年でいちばん多い1週間です。これまで最も多かった8月17日からの週(約19.18億ドル)を上回っています。

米国時間BTC現物ETF
9/21(月)+9.99億ドル
9/22(火)+7.15億ドル
9/23(水)+3.47億ドル
9/24(木)+1.91億ドル
9/25(金)+1.35億ドル
1週間の合計+23.86億ドル

前の2週間は、約4.63億ドルの流出、ほぼ差し引きゼロ(約610万ドルの流入)と続いていたので、流れがはっきり変わった週といえます。一方で、1日あたりの流入額は毎日小さくなっていきました(月曜日の約9.99億ドル → 金曜日の約1.35億ドル)。

初心者にとっての意味
ETFへのお金の出入りは、米国の投資家がBTCを買い増しているか、手放しているかを見る手がかりの一つです。今週は「週の合計は今年最大」と「1日ごとの流入は毎日縮小」という2つの面がありました。週の合計だけでなく、日ごとの流れの向きもあわせて見ると、勢いが続いているのか弱まっているのかが分かります。

② 四半期に一度の大きなオプション満期を通過した

9月25日(金)17時(日本時間)に、暗号資産のオプション取引所Deribitで、3か月に一度の大きな満期が来ました。オプションとは、「決められた日に、決められた価格で買う(または売る)権利」を売買する取引です。CoinDeskは、満期を迎える取引の規模がBTCで約159億ドル、ETHで約21億ドルで、値上がりに備える取引が多い状態だったと報じています。あわせて、満期を過ぎると、それまで価格を一定の範囲にとどめていた力が弱まり、短い期間の値動きが大きくなることがあるという見方も伝えています。

実際の値動きを見ると、満期の翌日からの2日間(9月26日・27日)、BTCは83,335〜85,159ドルの範囲で動き、大きな上下はありませんでした。

初心者にとっての意味
オプションの満期は、日付があらかじめ決まっている「値動きが荒くなりやすいかもしれない日」です。今週のように何も起きないこともあります。予定を知っておけば、急な上下があったときに、ニュースの見出しに振り回されずに済みます。

ETH:今週変わったこと

① ETFへのお金の流れが、流出から流入に戻った

米国のイーサリアム現物ETFには、今週5営業日すべてでお金が流れ込み、1週間の合計は約6.90億ドルの流入でした。前の週は約1.41億ドルの流出で、4週続いていた流入がいったん止まっていましたが、今週は再び流入に戻りました。2026年の1週間の流入としては、8月の2つの週に次いで3番目に多い額です。

米国時間ETH現物ETF
9/21(月)+2.70億ドル
9/22(火)+1.62億ドル
9/23(水)+1.05億ドル
9/24(木)+0.66億ドル
9/25(金)+0.87億ドル
1週間の合計+6.90億ドル

BTCのETFと同じく月曜日がいちばん多く、その後は少なくなっていきましたが、金曜日は前日より少し増えています。

初心者にとっての意味
先週はBTCのETFが流入、ETHのETFが流出と向きが分かれましたが、今週はどちらも流入でそろいました。BTCとETHのETFを並べて見ると、投資家のお金が暗号資産全体に向かっているのか、どちらか一方に偏っているのかが分かります。

② ETHを大量に持つ企業が、買い増しを続けた

ETHを会社の資産として大量に保有する米国企業BitMine(ビットマイン)は、9月21日の発表で、保有量が5,983,940ETH(米国時間9月20日時点)になったと公表しました。前の週から27,562ETH増えており、ETH全体の発行量の約4.9%(発行量は約1億2,210万ETH)にあたります。同社は、2025年6月30日にETHの保有を始めてから毎週買い続けているとしています。一方、ステーキング(ETHを預けてネットワークの運営に参加し、報酬を受け取る仕組み)に回している量は5,067,309ETHで、前の週の発表と同じでした。

初心者にとっての意味
一つの企業が発行量の約5%を持っているため、その企業が買い続けるか、止めるかは、ETHの需要を考えるうえで見ておきたい数字です。同社は「発行量の5%を持つ」という目標の98%まで来たとしています。目標に届いた後も買い続けるかどうかが、今後の確認点になります。

来週確認すること

  1. 毎日:ETFのお金の流れ(BTC・ETHとも)
    今週はBTC・ETHとも毎日流入でしたが、BTCは1日あたりの流入額が毎日小さくなっていきました。来週も流入が続くか、流出に変わるかを確認します。Farside Investorsのサイトで、米国の営業日ごとの数字を見られます。
  2. 9月29日:Glamsterdamのソフトウェア公開の期限
    イーサリアムの次の大型アップデート「Glamsterdam(グラムステルダム)」について、10月6日に一般公開の試験環境(Sepolia)で試すため、各ソフトウェアの公開期限が9月29日とされていると報じられています。予定どおり進むかどうかで、本番導入までの道のりが見えてきます。
  3. 9月30日(日本時間21時30分):米国の物価の指標(PCE)の発表
    米国商務省の経済分析局(BEA)が、8月の個人所得・支出を発表します。FRBが物価の動きを見るときに重視する指標(PCE物価指数)が含まれます。9月にFRBが利上げした理由は「インフレが高止まりしている」ことだったため、物価の数字は次の金利の判断を考える材料になります。BEAのサイトの発表予定表で確認できます。
今週のまとめ
  • 週明けの9月21日にBTCが約6.4%、ETHが約5.9%上昇。原油安や強制決済の連鎖が重なったと報じられている
  • BTCは1週間で約4.8%、ETHは約4.0%上昇。22日早朝の高値の後は少しずつ下落
  • BTCのETFは1週間で約23.86億ドルの流入と、2026年で最多。ただし1日ごとの流入は毎日縮小
  • ETHのETFは先週の流出から、約6.90億ドルの流入に戻った
  • 来週は、ETFのお金の流れ、29日のGlamsterdamの期限、30日の米国の物価指標を確認

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