「デビットカードで仮想通貨が購入できると聞いたけど、日本でも使えるの?」「デビットカードで仮想通貨を購入する際におすすめのカードが何か知りたい」といった人も、仮想通貨決済が広まるなかで増えているのではないでしょうか。
本記事ではデビットカード自体の説明と、メリット、デメリットを解説しています。デビットカードを使いたいと感じた人に対して、日本で使えるのかどうか、海外のおすすめのカードは何か紹介しています。
デビットカードで便利に仮想通貨決済したい人や、利用できるまでの流れを知りたい人は本記事をチェックしてみてください。
この記事で分かること
- 仮想通貨対応デビットカードの種類
- 仮想通貨対応デビットカードのメリット・デメリット
- 日本で使用できる仮想通貨対応デビットカード
- 海外でおすすめの仮想通貨対応デビットカード3選
- 仮想通貨対応デビットカードによくある質問と回答
上記を中心に解説していきます。
目次
仮想通貨対応のデビットカードとは|おすすめの種類は?
仮想通貨の技術的な進歩もあり、仮想通貨を使った決済スピードが格段に上がってきました。飲食店や家電製品などの店舗で仮想通貨決済が用いられています。そこで、手軽に仮想通貨決済できるのがデビットカードです。ここでは、デビットカードのおすすめの種類を解説します。
日本と海外で使えるデビットカードは違う?
日本と海外で使えるデビットカードですが、日本では仮想通貨対応のデビットカードを発行している会社はありません。したがって、海外で発行しているデビットカードを使うことになり、2022年8月現在ではOCTPASSカードのみとなります。日本では海外に比べて仮想通貨に対する規制が厳しく、まだまだ仮想通貨を扱ううえでは不利な部分があります。
海外のデビットカードは国際ブランドでもあるVisaやMastercardなどの大手の会社と提携しており、利用店舗も広がっています。海外でもヨーロッパ圏のみの利用であったり、アメリカ居住者のみ利用できるカードがあったりと、カードの種類はさまざまです。
日本でもクレジットカードで仮想通貨を購入できるような仕組みも広がりつつあるので、デビットカードの利用も要注目です。
デビットカードの種類
仮想通貨対応のデビットカードには、プリペイド型とウォレット型の2種類があります。仮想通貨といっても、日本で使われているデビットカードとプリペイドカードをイメージしてもらえれば理解しやすいです。プリペイド型とウォレット型のそれぞれの特徴を解説しているので、違いを確認してみてください。
プリペイド型
プリペイド型とは、使いたい金額分の仮想通貨を法定通貨に替えてカードにチャージし、利用する決済方法です。クレジットカードと異なるのが、クレジットカードはカード会社から決済費用を立て替えてもらい、翌月などに支払う仕組みです。そういった理由から、クレジットカードだとお金を使っている感覚が分かりづらいため、使い過ぎのリスクがあります。
一方で、プリペイド型は事前に使いたい分の金額をカードにチャージしておくことで、チャージした分だけ利用ができます。クレジットカードとは違って先払いであることと、チャージした分だけの利用になるので、使いすぎを防げるのがメリットです。ただし、いざ使いたいとなったときにチャージされていないと使えないこともあるので、その点は少し面倒な点でもあります。
ウォレット型
つぎに、ウォレット型についてです。ウォレットとは和訳すると財布の意味で、仮想通貨の保管庫をイメージしてみてください。このウォレットにデビットカードが紐づいており、何かモノなどを購入するまでは、ウォレット内の仮想通貨は仮想通貨のままで保持されています。そして購入時点で、仮想通貨から法定通貨に換金されるので、購入間際のレートが適用されることになります。
クレジットカードと異なるのは、利用した際に即時決済される点です。ウォレットに通貨がなければ、それ以上の利用はできないので使い過ぎを防げます。
プリペイド型と異なるのは事前に法定通貨に替えてチャージしておく必要がないので、手間がないことです。
仮想通貨対応のデビットカードのメリット|どんな人におすすめ?
ここでは、仮想通貨対応のデビットカードのメリットを確認し、どんな人におすすめか確認していきます。デビットカードの利用のしやすさや、手軽さなどが、見ていただくと理解できるかと思います。このメリットに当てはまる人は、前向きにデビットカードの利用を検討してみてください。
発行を簡単にできる
まずはデビットカードを利用するにはカードの発行が必要で、クレジットカードと比べると年齢制限が緩いのが多かったりと、発行が簡単です。
クレジットカードだと学生だったり、年齢制限だったりで発行できないこともありますが、デビットカードはその点、発行しやすいです。クレジットカードは仕組み上、カード会社の立て替えが発生するので、貸し倒れのリスクは避ける必要があります。そのリスクを考えると、貸す相手も選ばざるをえないからです。
発行が簡単ではありますが、ヨーロッパ地域限定といった地域を限定しているカードもあります。発行までの時間が数週間と長いのもあるので、その点は確認が必要です。
仮想通貨を換金しなくていい
ふたつめのメリットはウォレット型のカードであれば、仮想通貨を使って何かを購入する際などに、法定通貨に換金する必要がないことです。仮想通貨を法定通貨に換金する手間がなくなり、換金には手数料がかかったりもするので、換金の必要がないことはメリットです。
また、価格が上下する際に、使い方を臨機応変に分けることができます。仮想通貨の価格が上がった際には仮想通貨で買いものなどで利用し、価格があまり安定しないときは、法定通貨として使うといったことができます。仮想通貨として置いておけることは、仮想通貨の価格の上下に振り回されて頻繁に換金することがないということです。長期的な視点で投資を続けたい人にはおすすめといえます。
仮想通貨決済非対応でも決済できる
仮想通貨決済が対応していない店舗もまだ多くあります。仮想通貨決済が対応していなくてもクレジットカード決済対応の店舗であれば、仮想通貨を使って決済できるのが、最後の大きなメリットです。
デビットカードはVisaやMastercardといった大手の国際ブランドと提携しているため、店舗数も多く、利便性が高いといえます。仮想通貨が当たり前のように流通しだすと、仮想通貨決済対応の店舗も増えていくことでしょう。仮想通貨決済を利用すれば、仮想通貨が貯まるといった特典を導入したりする店舗もあるため、ますます仮想通貨で決済される世の中が期待されます。
仮想通貨対応のデビットカードのデメリット|どんな人におすすめできない?
ここからは仮想通貨対応のデビットカードのデメリットを解説していきます。ここで挙げるデメリットが受け入れがたい人にとっては、デビットカードはあまりおすすめはできません。利便性や仮想通貨の特性などを記載していますが、仮想通貨がより一般化すれば、これらのデメリットも解消される可能性はあります。
対応していない店舗もある
ひとつめのデメリットは、デビットカードに対応していない店舗や支払い方法があることです。具体的にはガソリンスタンドなどでカードで払う機会も日常でありますが、利用ができません。また、本人確認が必要な宿泊施設や加盟店でも利用はできません。保険料や公共料金、携帯料金にも利用ができないので、不便を感じることもあるでしょう。
最近ではカード払い推奨のところも多く、カード払いしか受けつけないところもあります。デビットカードは発行が簡単なメリットの影響もあって、使う場所が少し限定されるところがデメリットといえます。まずは、ご自身が普段はどういったところでクレジットカードを使っているのか把握してみましょう。
クレジットカードと比べると特典が少ない
ふたつめのデメリットは、デビットカードはクレジットカードに比べると、特典が少ないことがデメリットです。クレジットカードでは買いものした際に不良品などを返品できるショッピング保険や、海外旅行でケガや病気の補償をしてくれる保険などがあります。また、空港のラウンジが使えたり、ホテルの予約やゴルフ場の予約などのサービスが使えたりするのが特典です。
一方でデビットカードはそういった特典が少ないのがデメリットです。特典を受けたい人にとっては少し物足りないかもしれません。ただ、デビットカードにもクレジットカードのようにカード利用時にポイントが付与される仕組みがあったりと、お得な内容も含まれています。
資産価値が安定しない
最後のデメリットは、仮想通貨を扱うので価格変動率(ボラティリティ)が高く、資産価値が安定しないことです。仮想通貨のはじまりであるビットコイン(BTC)は根強い支持があり、ある程度の安定性はありますが、アルトコインはそうではありません。過去に1,000倍以上に価値を上げたコインもありますが、その逆もまたありうる世界です。
ただ、デビットカードで扱えるアルトコインも代表的なコインに限られていたりもします。過度に恐れる必要はありませんが、盲目的に信じすぎることがないようにしてください。また、多少の値動きは許容して仮想通貨と向き合っていける人におすすめのカードといえます。
【日本版】おすすめの仮想通貨対応デビットカード
2022年8月現在で、日本で利用できる仮想通貨対応デビットカードはOCTPASSカードのみです。仮想通貨と銀行口座に紐づけられたデビットカードを融合したサービスとなります。ビットコイン(BTC)やテザー(Tether)の送受信や、法定通貨の送金・受取が可能となっています。
OCTPASSウォレットを使うことで、海外にいる知人に短時間で海外送金ができるのもメリットです。これまでは海外送金となれば、手続きが複雑で送金手数料や時間もかなりの手間でした。また、Visaと提携しているため、日本や世界中でショッピングの利用も可能です。利用限度額は無制限に使えます。また、ATMで出金ができ、1日に50,000ドル、1か月で600,000ドルと、出金可能額が高いところも便利といえます。
【海外版】おすすめの仮想通貨対応デビットカード3選
ここからは、海外で利用できるおすすめの仮想通貨対応でビットカードを3つに絞って紹介していきます。日本とは違って海外では使えるカードの種類も多く、それぞれの特徴を持っています。残念ながら日本では使うことはできませんが、海外で利用予定がある人は参考にしてみてください。
Wirexカード:世界100か国以上で発行!幅広く使えて便利なWirexカード
イギリスの会社が運営しているWirexカードです。Wirexカードは世界中で幅広く使えて便利なところが特徴です。ドル、ポンド、ユーロなどの多くの法定通貨に対応しており、世界100か国以上で発行されています。また、決済を上記の法定通貨で行うと、手数料もかかりません。利用できる仮想通貨はビットコイン(BTC)やライトコイン(LTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ウェーブス(WAVES)など銘柄も豊富です。
VisaとMastercardと提携しているため、提携店も多く、利便性の高いカードです。デビットカードを店舗やオンラインショッピングで利用する度に、WXTといった形でポイントが付与されるのも魅力的といえます。一部の機能は特定の居住者のみが利用できる場合があるので、公式サイトをよく確認してください。幅広く利用できるのが特徴のWirexカードといえます。
xapoカード:セキュリティが強固で安心して使える!xapoカード
つぎに紹介するのが、ジブラルタルに本社を置くxapoカードです。xapoカードの特徴はセキュリティが強固で安心なところです。コールドウォレットを採用していたり、ウォレットの管理には秘密鍵や他のパスワードと、セキュリティが何重にも守られています。
また、xapoカードを利用するとキャッシュバックなど特典が受けられます。xapoカードは米ドル対応のカードです。xapoカードを発行してからは地域にもよりますが、約10営業日ほどかかるので、スケジュールも確認しておくとよいでしょう。仮想通貨の歴史ではハッキングのリスクが多く起こっています。その意味ではセキュリティが強固なxapoカードは他と比べて魅力的で、安心して使いたい人にはおすすめです。
bitpayカード:幅広く仮想通貨取引されている人におすすめ!bitpayカード
bitpayカードは仮想通貨決済の大手が発行しているプリペイド型のデビットカードです。bitpayカードの特徴は、ビットコイン(BTC)以外に、エイプコイン(APE)といったメタバースにも利用されるコインを扱うことができます。ゲーム系のコインなど、幅広く通貨を扱っているところが特徴的です。仮想通貨投資をしていると、リスク分散や大きな利益を取るためにさまざまな通貨に投資することもあります。そういったなかで、新たなコインも扱うbitpayカードは押さえておきたいところです。
bitpayカードは米国居住者でMastercard提携店で利用ができます。カード利用時には各加盟店によって異なりますが、キャッシュバックを受けられることも特徴のひとつです。幅広く仮想通貨している人にとって、bitpayカードはおすすめです。
仮想通貨のおすすめデビットカードに関するよくある質問は?
ここでは仮想通貨対応のおすすめデビットカードに寄せられるよくある質問と、回答を載せています。具体的なカードを使って仮想通貨を購入する方法や、入金の方法、ややこしい税金まわりも回答しています。仮想通貨を扱ううえで、厄介なのが税金まわりでもありますので、注意点などはよく確認しておきましょう。
デビットカードを使って仮想通貨を購入する方法は?
デビットカードを使って仮想通貨を購入する方法は、まずはデビットカードを公式サイトや専用アプリから発行します。住んでいる地域やカードによっては数週間と時間を要するのと、発行料金が数百ドルするのもあるので安くはありません。
カードが届けば、専用アプリのアカウントに個人情報やカード番号情報等を入力し、カードを有効化します。カードに銀行口座や仮想通貨ウォレットをひもづけ、専用アプリ内で仮想通貨を購入したり、仮想通貨取引所でカードを使って購入ができます。仮想通貨取引所でデビットカードで購入できる通貨も決まっていたりするので、よく確認するようにしましょう。
仮想通貨対応のデビットカードを使うのは税金対策になる?
仮想通貨対応のデビットカードを使うことで、税金対策になるのかどうかですが、税金対策にはなりません。仮想通貨を購入して持っているだけで税金はかかりません。法定通貨に交換した際や、仮想通貨同士でトレードした際に利益が確定し、税金が発生する可能性があります。また、仮想通貨で何かを購入した時点で税金がかかるのは、内部的には購入時に仮想通貨が法定通貨に交換されるといった形をとっているからです。
仮想通貨は常に価格が変動しており、購入したときからつぎに何かに交換する際には価格が変動し、ここで利益が生まれると課税対象となるのです。プリペイド型のデビットカードはチャージした段階で仮想通貨が法定通貨に変わり、税金が発生する可能性がでてきます。
仮想通貨対応のデビットカードを使って入金する方法は?
ここでは仮想通貨対応のデビットカードを使って入金する方法を解説します。カードの発行や、アカウント開設したのちは、カードに銀行口座やウォレットをひもづけるようにしてください。ひもづけができれば、アプリなどで入金が可能です。ただし、1日の上限額が決まっていたりもするので、公式サイトなどでよく確認するようにしてください。また、デビットカードに入金された仮想通貨は、提携のATMを使って法定通貨として出金することもできるので便利です。
まとめ:仮想通貨対応のおすすめデビットカードは「住む場所」で変わる
ここまで仮想通貨対応のデビットカードについて、カードの説明やメリット、デメリットを解説してきました。また、日本や海外で利用できるデビットカードを取り上げ、それぞれの特徴にふれてきました。
カードを利用するには住む場所が大きく関与しており、そのなかから条件の合うカードを選ぶ必要があります。利用できる法定通貨や仮想通貨もカードによって異なるので、確認の必要がありますが、まずは住む場所からデビットカードを選ぶようにしてください。