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毎週月曜日にお届けする、ビットコイン予備校の週間まとめです。先週何が起きたか、今週どう動いたか、来週何を見ておくべきか——この3つをセットでお届けします。

今週(5月25日〜31日)は、週前半の横ばいから一転、週末にかけて急落した週でした。5月28日から29日にかけてイラン情勢の再燃とブラックロック売却報道が重なり、BTCは一時40万円超の急落。5月31日時点で77,000ドル台となり、先週末比約5%下落で月末を迎えました。オンチェーンデータが示したのは「売りが増えたのではなく、買い手が不足している」という、より根本的な構造問題でした。

今週のポイント
  • ビットコイン:週前半は82,000ドル前後→5/28〜29に急落→5/31時点で77,000ドル台(先週末比約-5%)
  • イーサリアム:2,100ドル前後に下落。BTCの急落に連動
  • オンチェーン:長期保有者の供給量が過去最高1,580万BTCに達するも、新規買い手不足が鮮明
  • 規制:トランプ大統領が「恒久的な暗号資産市場構造の法制化」を宣言(5/28)

📌 今週のビットコイン(BTC)


先週からの流れ

先週末(5月24日)のビットコインは約81,400ドル(約1,221万円)。週初に76,700ドルへ急落した後、規制面での前進(ARMA提出・SECのBTC指数オプション承認)を受けて回復し、先週末比ほぼ横ばいで終えていました。

今週の動き

週前半(5月25日〜27日)は82,000ドル前後で底堅く推移し、回復の兆しを見せていました。

しかし5月28日(水)から29日(木)にかけて状況が急変します。米国とイランの軍事衝突リスクが再燃し、世界的なリスク資産への警戒感が強まったことに加え、ブラックロックが大規模なBTC売却を行ったとの報道が重なり、40万円超の急落を記録しました。

その後、米イラン間で停戦60日延長の報道が伝わり下げ渋りましたが、反発力は限定的でした。5月31日時点では約77,000ドル(約1,155万円)前後で推移しており、先週末比で約-5%の下落です。

5月全体を振り返ると、nadanewsが報じたCryptoQuantの月間レポートでは、ビットコインの実現時価総額(Realized Cap)の月間純増額は約28億ドルにとどまり、過去の強気相場初期に見られた月間100億ドル超の資金流入には遠く及びませんでした。S&P500や日経平均が史上最高値圏を維持する中、ビットコインだけが軟調な5月となりました。

今週の値動きをわかりやすく整理すると

先週末81,400ドル → 5/25〜27に82,000ドル前後で横ばい → 5/28〜29にイラン再燃・ブラックロック売却報道で急落 → 5/31に停戦延長報道で下げ渋り → 5/31時点77,000ドル台

「売りが増えた」のではなく「買い手がいない」ための下落であることを、オンチェーンデータが示しています。

📊 「買い手不在の市場」──オンチェーンデータが示す本当の問題

nadanewsが5月31日に発表した月間分析によると、2026年5月のビットコイン市場は「売り崩された相場」ではなく「買い手不足の相場」だったとされています。長期保有者が手放さず供給が固定化されている一方で、新規の買い需要が不足しているため価格が上がらない構造が続いています。

出典:nadanews|なぜビットコインは5月に下落したのか──オンチェーンデータで読み解く市場の実態(2026/05/31)

来週、ここを見てください

76,000〜77,000ドルの下値支持帯を守れるかどうかが来週の焦点です。停戦60日延長が正式承認されれば下支え材料となりますが、イラン情勢が再び悪化すれば一段の下落も警戒されます。bitbankアナリストは米株ETFへの資金流入とトランプ氏の停戦承認が目先の焦点と指摘しています。

出典:CoinPost|ビットコイン急落、イラン情勢とブラックロック売却報道で清算拡大(2026/05/29)CoinPost|ビットコイン停戦延長報道で下げ渋り、米株動向と中東情勢が焦点に(2026/05/31)

📌 今週のイーサリアム(ETH)

先週からの流れ

先週末のイーサリアムは2,250ドル前後で着地。BTCとともに乱高下しながらも、値幅はBTCより小さく、相対的な出遅れ感が続いていました。

今週の動き

今週はBTCの急落に連動して下落しました。5月28日〜29日の急落局面で連動して下げ、5月31日時点では約2,092ドル(約313,000円)で推移しています。先週末比でわずかな下落です。

BTCが77,000ドル台に沈む中でもETHは2,000ドルを維持しており、相対的な底堅さは見られます。ただし新規資金の流入は乏しく、買いは限定的な状況が続いています。

来週、ここを見てください

2,000ドルを守れるかどうかが来週のポイントです。BTCが76,000ドルを割り込むようであれば、ETHも連動して2,000ドル割れを試す可能性があります。2026年内実施予定のアップグレード「Glamsterdam」への期待が引き続き下値を支えていますが、新規需要が戻らなければ本格的な反発は難しい状況です。※以上はビットコイン予備校編集部の見解です。

📌 今週の注目トピック|「買い手不在」の市場構造と長期保有者の動向

今週の相場を理解するうえで最も重要なのは、価格の動きよりもその「中身」です。

長期保有者は過去最高なのに、なぜ価格は上がらないのか

nadanewsが5月31日に報じたCryptoQuantのレポートによると、ビットコインの長期保有者(LTH:おおむね155日以上保有している投資家)の保有量が過去最高の1,580万BTCに達しました。

長期保有者が増えているということは「売らずに持ち続けている人が多い」ことを意味し、一見すると強気のサインに見えます。しかし市場では同時に「新規の買い手不足」が進行しています。

なぜ「長期保有者過去最高」なのに価格が上がらないのか

価格が上がるためには「売り手より買い手が多い」状態が必要です。現在は長期保有者がBTCを手放さないため売り圧力は小さいものの、新たに買いに来る人も少ない状態です。クジラ(1,000〜10,000BTC保有)の蓄積ペースも大幅に鈍化しており、大口投資家も積極的な買い増しを止めています。需要と供給の両方が低水準で均衡する「静かな膠着状態」が続いています。

出典:nadanews|「長期保有者は過去最高」なのになぜビットコインは上がらないのか──CryptoQuantレポートから読む”買い手不在の市場”(2026/05/31)

来週、ここを見てください

新規の買い手が市場に戻るかどうかが、中期的な回復の鍵です。ETFへの資金流入が週間でプラスに転じるか、機関投資家の大規模購入が確認されるかどうかが、相場の転換点を見極める指標となります。

まとめ

今週(5/25〜5/31)を一言で言うと

「売り崩された」のではなく「買い手がいない」ための下落。長期保有者は過去最高を保ちながらも、新規需要が戻らない構造的な膠着状態が続いている。

  • BTC:週前半82,000ドル前後→5/28〜29に急落→5/31時点77,000ドル台(先週末比約-5%)
  • ETH:2,092ドル前後。BTCの急落に連動するも2,000ドルは維持
  • オンチェーン:LTH供給量が過去最高1,580万BTCも、新規買い手不足が鮮明。クジラの蓄積も鈍化
  • 規制:トランプ大統領が「恒久的な暗号資産市場構造の法制化」を宣言(5/28)
  • 来週の焦点:76,000〜77,000ドルの下値支持帯を守れるか。停戦正式承認とETF資金流入の回復が鍵
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