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2026年10月19日(月)〜25日(日)の、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の動きをまとめた週間まとめです。

今週いちばん大きな出来事は、米国のAI関連株・半導体株が大きく下がり、BTCも8万5,000ドルの手前から押し戻されたことでした。週の前半は上がったものの、週末には一時8万ドルを割り込み、1週間ではBTCが約0.5%、ETHが約1.4%の下落で終わりました。

今週は、BTC・ETHとも上げた分を週の後半に失った1週間でした。

この記事でわかること
  • BTCとETHの1週間の値動き
  • 米国のAI関連株の下落が、なぜ暗号資産の価格と重なったのか
  • BTC・ETHそれぞれで、今週何が変わったか
  • 来週、何を確認すればいいか

今週の値動き

BTCETH
始値
(10/19 0時)
80,989ドル2,374ドル
高値84,856ドル
(10/22 1時台)
2,524ドル
(10/22 1時台)
安値79,107ドル
(10/25 0時台)
2,276ドル
(10/25 0時台)
終値
(10/25 24時)
80,547ドル2,340ドル
1週間の騰落率−0.5%−1.4%

時刻はすべて日本時間。価格は米国の暗号資産取引所Coinbaseの公開データ(1時間足)から集計し、別の取引所Krakenのデータとも照合しています。

BTC・ETHとも、10月22日の1時台(米国時間21日の昼)に週の高値をつけ、週の安値はどちらも10月25日の0時台でした。BTCとETHは、高値も安値も同じ時間帯で、ほぼ同じ形の1週間です。下げ幅はBTCが約0.5%、ETHが約1.4%で、前の2週より小さくなりましたが、どちらも3週続けての下落です(10月5日の週はBTC約2.6%・ETH約7.1%、12日の週はBTC約2.5%・ETH約5.2%の下落)。

今週いちばん大きかった出来事:米国のAI関連株が下がり、BTCも同じ日に下がった

米国時間10月22日、米国のIT大手メタ(フェイスブックなどの運営会社)が7〜9月期の決算を発表しました。AIへの大きな投資が続くことが示され、メタの株価は1日で6.98%下がったと報じられています。半導体の会社の株も大きく下がり、半導体株の指数(SOX指数)は6.7%、ハイテク株の多い米国の株価指数(ナスダック総合指数)は2.6%下がったとされています。

BTCは、日本時間22日の1時台に週の高値(84,856ドル)をつけていましたが、22日の米国の取引時間に売りが強まり、一時8万1,000ドルを割り込みました。この日の下げは約3.3%で、約2週間ぶりの大きさだったと報じられています。bitbankのアナリストは、BTCが節目の8万5,000ドルの手前で失速し、AIへの投資がもうかるのか、半導体の需要が続くのかという心配が広がって下がったと分析しています(CoinPost掲載の寄稿)。

初心者にとっての意味
BTCやETHは、株と同じ日に同じ向きに動くことがあります。今週のように、暗号資産そのものの出来事ではなく、株の世界の出来事と同じ日に値動きが重なることもあるので、暗号資産のニュースだけでなく、米国の株の大きな動きも見ておくと、値動きの背景をつかみやすくなります。

今週の値動きを読むときには、次の点にも気をつけてください。

注意点
  • BTCの下げとAI関連株の下げは同じ日に重なっていますが、BTCが下がった原因をメタの決算だけに決めることはできません。
  • 週の安値(10月25日の0時台)は、22日の下げとは別の、週末の値動きでつけたものです。

BTC:今週変わったこと

① ETFのお金は3週ぶりに流入。ただし22日は大きな流出

米国で売買されているビットコインの現物ETF(証券会社の口座でBTCに投資できる上場投資信託)は、今週1週間で約3.01億ドルの流入でした。10月5日の週・12日の週と2週続いた流出から、3週ぶりに流入に戻りました。

米国時間BTC現物ETF
10/19(月)+5.27億ドル
10/20(火)+0.23億ドル
10/21(水)+5.25億ドル
10/22(木)−6.36億ドル
10/23(金)−1.38億ドル
1週間の合計+3.01億ドル

週の前半3日間は流入が続き、合計は約10.7億ドルでした。ところが、AI関連株が下がった10月22日は約6.36億ドルの流出で、6月25日以来、約4か月ぶりの大きさの流出でした。また、データ分析会社のGlassnode(グラスノード)は、米国の現物ETFの買い手の平均取得価格を約8万1,500ドルと推計しています(10月21日のレポート)。今週の終値(80,547ドル)は、この水準を少し下回って終わりました。

初心者にとっての意味
1週間の合計だけを見ると「流入」ですが、日ごとに見ると、前半の流入と後半の流出に分かれています。ETFのお金の流れは、週の合計と日ごとの数字の両方を見ると、投資家の気持ちの変化をつかみやすくなります。

② ウォレット「Electrum」に脆弱性。修正版が出た

BTCを保管するためのソフト(ウォレット)の一つ「Electrum(エレクトラム)」の開発者が、協定世界時の10月24日、バージョン4.8.3より前のすべてのバージョンに、深刻度「高」の脆弱性(プログラムの弱点)があると公表し、修正版の4.8.3を出しました。

悪意のあるサーバーが、送金の履歴に宛先をすり替えた偽の取引を表示し、利用者がその取引の手数料を引き上げる操作をすると、攻撃者に送金してしまう仕組みです。開発者は、実際にこの攻撃をしていたサーバーがあったとしています。最新版にできない場合は、署名するたびに宛先と金額を確かめるよう呼びかけられていると報じられています。

初心者にとっての意味
BTCそのものに問題が見つかったわけではなく、BTCを扱うソフトの弱点の話です。自分で使うウォレットは最新版にしておくこと、送金の前に宛先を最後まで確かめることが、BTCを安全に持つための基本になります。

ETH:今週変わったこと

① ETFからの流出が4週続いた。ただし規模は2週続けて小さくなった

米国のイーサリアム現物ETFは、今週1週間で約2.21億ドルの流出でした。9月28日の週から4週続けての流出で、4週間の合計は約12.2億ドルになります。ただし、週ごとの流出の規模は、10月5日の週(約5.42億ドル)、12日の週(約3.20億ドル)から、2週続けて小さくなりました。

米国時間ETH現物ETF
10/19(月)−1.03億ドル
10/20(火)−0.26億ドル
10/21(水)+0.15億ドル
10/22(木)−1.11億ドル
10/23(金)+0.04億ドル
1週間の合計−2.21億ドル

BTCのETFが週の前半に大きな流入となったのに対し、ETHのETFは前半から流出でした。BTCのETFと同じく、10月22日の流出がいちばん大きくなりました。

初心者にとっての意味
同じ週でも、BTCのETFには流入、ETHのETFからは流出と、お金の向きが分かれました。BTCとETHのETFを並べて見ると、投資家のお金がどちらに向かっているのかを考える手がかりになります。

② 取引が「確定」するまでの時間を約16分から約4分にする案が出た

イーサリアムの研究者らが、取引が書き換えられなくなる「確定」(ファイナリティ)までの時間を、平均約16分から約4分に縮める案を、下書きとして出したと報じられています。次のブロック(取引をまとめた記録の単位)を選ぶ投票と、過去のブロックを確定させる投票を分けるという案です。

確定までの時間が短くなると、別のブロックチェーンへの送金が安くなる可能性があるとされています。ただし、設計はまだ完成しておらず、いつ実装されるかは決まっていません。

初心者にとっての意味
今回の案はまだ下書きで、実装の時期も決まっていないので、すぐに何かが変わるわけではありません。改良の話を読むときは、それがまだ案なのか、実装が決まったものなのかを分けて見ることが大切です。

来週確認すること

  1. 10月27〜28日(米国時間):FRBの会合(FOMC)
    FRB(米国の中央銀行にあたる組織)が金利を決める会合です。bitbankのアナリストは、金利の先物では10月の据え置きが約9割織り込まれているとし、決定そのものより、FRBのウォーシュ議長の会見でその後の利上げの見通しがどう示されるかが重要だとみています。会合の日程はFRBのサイトで見られます。
  2. 10月29〜30日:日本銀行の金融政策決定会合
    日本の中央銀行である日本銀行が金融政策を決める会合で、30日には景気や物価の見通しをまとめた「展望レポート」も公表されます。金利を変えるかどうかと、展望レポートで物価の見通しがどう示されるかを確認します。日程は日本銀行のサイトで見られます。
  3. 毎日:ETFのお金の流れ(BTC・ETHとも)
    BTCは3週ぶりに流入し、ETHは4週続けて流出しました。BTCの流入が続くか、ETHの流出が止まるかを確認します。Farside Investorsのサイトで、米国の営業日ごとの数字を見られます。
今週のまとめ
  • 米国のAI関連株・半導体株が下がった10月22日に、BTCも8万5,000ドルの手前から下がった
  • BTCは1週間で約0.5%、ETHは約1.4%の下落で、どちらも3週続けての下落
  • ETFは、BTCが3週ぶりに流入、ETHが4週続けて流出(規模は縮小)
  • ウォレット「Electrum」に脆弱性が見つかり、修正版4.8.3が出た
  • 来週は、FOMC(27〜28日)と日本銀行の会合(29〜30日)を確認

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